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糖尿病患者さんの間食指導をどうする? トップページへ メールマガジン無料登録
I. 「糖尿病患者さんの間食」、どう思いますか?
1 基本の3食以外に間食を入れると血糖パターンが乱れる
浜野:食品交換表や学会の教科書を改めて見てみると、間食、いわゆるお菓子は糖尿病患者さんに“好ましくない”と明記されています。これは正論だと思います。それらをふまえて、“糖尿病患者さんの間食”についてのお考えを簡単にお話しください。
加藤:まずは、食事による血糖の動きを見てください(図1・2)。通常、血糖値は食前に下がっていなくてはなりません。3食きちんと食べ、間食していない場合の血糖パターンと、10時、15時に間食したときのパターンを比較すると、間食を摂ったパターンは、朝食を食べて血糖が上がった後、本来下がらなくてはならないのに、しっかり下がらないうちにまた昼食を摂る。そしてまた昼食で血糖が上がり、ようやく下がってきたなというときにまた、15時のおやつで上がる、といった具合になります。ですので、私はよく患者さんに、「こういう食べ方をすると“ホップ・ステップ・ジャンプ”で血糖が上がってしまいますよ、血糖は食前にきっちり下げておくことが大事ですよ」と言っています。
図1 3食きちんと食べる場合の血糖推移(血糖正常者)
作成:加藤則子

図2 10時、3時と間食する場合の血糖

作成:加藤則子
 さらに、こちらは、約460kcalの朝食を糖尿病患者さんが食べた場合の血糖の推移です(図3)。HbA1cが5.8%の方と9.9%の方を比較した場合、前者は100mg/dLでスタートして、2時間後には最初の血糖値100mg/dLまで戻っていますが、後者は200mg/dLでスタートして、2時間経っても270mg/dLという状態。血糖コントロールが良くない方はとくに、食前血糖をしっかり下げておくために、間食をしないほうが良いのです。
図3 約460kcalの朝食を糖尿病患者さん(50人)が食べた時の血糖値推移
炭水化物50g摂取後の血糖値の動き(平均HbA1c 7.2%)
作成:加藤則子
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2009年09月

※2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わされるようになりました。過去のコンテンツの一部にはこの変更に未対応の部分があります。

  1. 「糖尿病患者さんの間食」、どう思いますか?
2009年9月
  1. 基本の3食以外に間食を入れると血糖パターンが乱れる
  2. 患者さん自身で考えて、間食を判断・調節できるようになってほしい
  3. わかっちゃいるけど、やめられない!
  4. 血糖コントロールの改善をするなら禁止がベスト?
  5. 行事やお付き合い・・・“社会的なおつきあいのお菓子”はどう扱う?
  1. 「糖尿病患者さんの間食指導」、どうしていますか?
2009年10月
  1. “間食をやめる”より“野菜を食べる”方が難しい
  2. 目で見て、お菓子の“量”を実感させる
  3. 憩いのクッキーを止めるか否か?
  4. 療養生活にうまく間食を取り入れるには
  5. 患者さんのタイプに合わせて指導を考える〜ストイックにやりすぎても続かない

  1. 「効果的な間食指導」とは何かを考える
2009年11月
  1. 患者さんの“許容範囲”をつかみ、フィードバック
  2. まずは、清涼飲料水をやめるべし
  3. 代替品として組み入れる加工食品という考え方
  4. 空腹感を感じたときの解消法
  5. おやつは“甘み”を求めて食べるのか
  6. 消費者も変わらなくては!
  7. コンビニや菓子メーカーも、協力してもらえれば・・・
  8. 間食指導抜きに、食事指導はありえない

  1. 指導症例(管理栄養士編)
2010年1月
  1. 無意識に食べていた間食やスポーツドリンクをやめて減量
  2. 間食を減らす工夫を患者さんと話し合って改善

  1. 指導症例2(臨床医編)
2010年2月
  1. 症例検討とまとめ (1)
  2. 症例検討とまとめ (2)