糖尿病は、食事と密接な関係にあるインスリンの不足や欠乏から起こる病気です。インスリンが不足すると、食べ物を通して摂取したぶどう糖などの栄養分を処理しきれなくなり、血液中にぶどう糖はどんどん増えてきます。この状態が高血糖です。高血糖を長期間放置していると、合併症の進行や肥満、脂質異常などの発症リスクにもつながります。

 また、糖尿病になると、健康な方と比べて血糖値が上がりやすく、また、一旦上がった血糖値は下がりにくい傾向があります。3食以外の時間に何かを食べると、食べて上がった血糖値が下がり切らないうちに次の食事を食べ、再び(もしくはさらに)上がってしまうという悪循環となり、高血糖状態が続く原因となってしまいます。

 食品は、その内容や食べる時間・量などによって、血糖値の上がり方や下がり方に影響を与えます。なかでも、「3大栄養素」と呼ばれる炭水化物、たんぱく質、脂質のうち、炭水化物に含まれる糖質は、食後速やかにブドウ糖に変換されるため、血糖上昇に最も大きく影響します(脂質やたんぱく質も血糖値に影響を与えますが、その速さは炭水化物より遅くおだやかになります)。

 ですから、糖質が多く含まれる食品を食べると、血糖値は急激に上がり、食後高血糖を引き起こしてしまいます。甘くて高カロリーなおやつは、糖質が多く含まれているものが多いので、血糖変動への影響を意識して、食品選びや食べる量を考える必要があるのです。

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