インスリンポンプSAP・CGM情報ファイル

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装着部位

  1. Q36. お腹にいつも刺していますが、お腹以外でも可能な部位はありますか?

    A.

    臀部外側上方、大腿部、上腕部など、できるだけ様々な場所を使用してください。皮下脂肪が十分あれば、腰部、背部など何処でも大丈夫です。

  2. Q37. 汗などで、注入セットのテープがはがれやすくなることはありますか?対処法があれば教えてください。

    A.

    汗をかくと、注入セットが外れやすくなります。穿刺場所によって、汗のかきやすい場所、少ない場所、外れにくい場所があります。服装によって異なりますが、腹部でも上方や、臀部、背部外側、上腕部などは、はがれにくいと言われています。

  3. Q38. テープの跡が残ります。消す方法はありますか?

    A.

    穿刺後に、ステロイド軟膏などのスキンケアをすることです。できるだけ、様々な穿刺場所を用いて、できるだけ同じところに繰り返し留置しないことがポイントです。

  4. Q39. アトピーやテフロンアレルギーがある場合は、インスリンポンプを諦めなくてはならないですか?

    A.

    アトピー性皮膚炎などで、穿刺部に湿疹がある場合、注入セットの留置が困難になることがありますが、軟膏などでスキンケアを十分行い、インスリンポンプを継続使用しておられる患者さんは少なくありません。軽症でしたら、湿疹の軽快している場所に留置することができます。また、テフロンアレルギーの場合は、クイックセット、シルエットの使用はできないことがあります。金属針型の注入セットが必要かもしれません。

  5. Q40. カニューレ装着(穿刺)後に血が逆流しているようです。このままで大丈夫ですか?

    A.

    高血糖になってくる場合には、閉塞の可能性がありますので、注入セットの交換が必要です。

  6. Q41. 皮膚硬結の見分け方・確認方法があれば教えてください。

    A.

    皮膚をつまんだり、撫でるように軽く押さえてみることです。しこりが触れたり、他の部位に比べて堅く感じたら、その部位への注入セット留置は避けた方が良いと思います。

  7. Q42. 皮膚硬結がある部位への穿刺は、どのくらいの期間避けた方がよいですか?

    A.

    皮膚の硬結は、通常は数週間で改善しますが、高度の場合は何年もかかります。

  8. Q43. お腹に刺して腹腔内に達してしまった事例や、筋層に達した事例はありますか?

    A.

    腹腔に達した事例は聞いたことがありません。筋層に達した場合は、激痛を伴います。穿刺時に痛みが強い場合、穿刺後に内筒針を抜いた後も痛みが持続する場合には、筋膜に当たっている可能性がありますので、注入セットの交換をしたほうが良いと思います。

  9. Q44. 腹膜透析の患者さんへのインスリンポンプ装着は可能ですか?

    A.

    インスリンポンプは、皮下に注入セット留置しますので、腹膜透析患者さんでも問題ありません。しかし腹膜透析チューブの刺入部や皮下トンネルの周辺を避けるなど、透析チューブに影響のないように注意することが必要です。また腹部の皮膚に何らかの問題がある患者さんの場合、臀部・大腿・上腕・背部などの代替部位にカニューレを穿刺して行うこともあります。

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