インスリンポンプ情報ファイル
インスリンポンプ療法体験談 体験者の声 PART2
大きな開放感
投稿者:N さん
主治医:林 良成 先生(医療法人豊田会刈谷豊田総合病院顧問)
作品テーマ
やりたいことに挑戦できるようになった
Nさんのプロフィール
年 齢
14歳
性 別
女性
職 業
中学生
病 態
1型糖尿病
糖尿病歴
12年
CSII療法歴
使用製品

 サマーキャンプに参加したときに、ポンプを着けている人を見て、羨ましく思いました。注射をしなくていい。本当にそれだけでした。私は、注射しているところを周りの人に見られているようで、とても嫌いでした。母には、「悪いことをしてないから、堂々としていなさい」と言われましたが、私には堂々とすることができませんでした。そんな私にとって、ポンプは夢の機械でした。

 中学で部活を決めるとき、最初は卓球部に入ろうと思っていましたが、バレー部を見学して、どうしてもバレー部に入りたいと思いました。両親、主治医の先生に話しましたが、「他の部活は?」「卓球は?」と明らかに反対という感じでした。その時は、ポンプでなければ良いのなら、ポンプをやめよう。とまで思いましたが、両親は、「ポンプは必ず外して、部活中は血糖管理を自分でやる。部活の時の責任はすべて自分でもつ」そう言って学校の先生に入部をお願いしてくれました。ポンプという病気の一部、私の体の一部で、やりたいことをできるのに諦めたくありませんでした。

 ポンプにしてから、つまみ食いや試食、ご飯のおかわりなどの些細なことですが、とても楽になりました。テープが痒くても、差し替えが怖くても、些細な「食」が楽になり、私にとっては大きな開放感です。

 最後に、部活を決めるとき、「自分で責任をもって管理しなさい」と言って、しぶしぶでも許してくれた両親、主治医の先生に感謝します。

主治医より
林 良成 先生
医療法人豊田会刈谷豊田総合病院顧問

 Nさんと初めて会ったときは、まだ3歳の時でしたが覚えていますか? お母さんに隠れ、先生を怖そうに見ていた記憶があります。あれから10年以上の年月が経過し、毎回の診察で成長していくNさんからのサマーキャンプの話や、学校行事の報告などは、先生の楽しみのひとつでした。

 CSIIやCGM、さらにはSAPと、1型糖尿病の治療は進歩しています。先には、インスリン注射から解放される治療も出てくるでしょう。これからも頑張って、ぜひ社会に貢献できるような、立派な成人になってほしいと願っています。

医療機関 データ
医療法人豊田会刈谷豊田総合病院
CSII導入患者数(年間)
2名
CSII療法導入歴
25年
どのような患者さんに導入を勧めますか? 選択のポイントを教えてください

■CSII:
1型糖尿病で若年者

■SAP:
血糖変動が著しい、かつ、インスリン療法を十分理解している症例

CSIIやSAPでメリットに感じていること、また、CSII導入手順等を教えてください

患者さんのコンプライアンス向上。殊に自由度が拡大する

導入に際しての課題、悩みなど
医療費
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医療法人豊田会刈谷豊田総合病院内分泌・代謝内科 ▶

2015年07月 公開

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