インスリンポンプ情報ファイル
インスリンポンプ療法体験談 体験者の声 PART2
精神的な悩みが減った
投稿者:H. Hさん
主治医:大城 彩香 先生(製鉄記念八幡病院糖尿病内科)
作品テーマ
SAP・CSIIのメリットと1日の過ごし方
H. Hさんのプロフィール
年 齢
40歳
性 別
女性
病 態
1型糖尿病
糖尿病歴
5年
CSII療法歴
5年

 1型糖尿病になり、5年が経ちました。発病後、2週間ほどペン注射を打った後、先生よりインスリンポンプを勧められました。正直言うと、その時の私は、体に針を刺したままである事やインスリンポンプを常に装着していないといけない事に、かなり抵抗感がありました。まだ、病気についてもよく理解していない段階だったので戸惑いました。

 インリンポンプに切り替えてからは、針を刺す回数が減り、穿刺痛から少し解放されたので、気持ちが楽になりました。最初に利用していたインスリンポンプは英語表記だったので、覚えるまでは説明書を読みながら使用していましたが、覚えてしまえば使いやすく、今となってはインリンポンプにして良かったと思います。

 具体的に何が良かったのかと言うと、低血糖を起こす回数が減り、血糖値が安定したことです。時間帯によって基礎インスリンの量を調整できるので、仕事の日、休日、運動量の多い日等、自分のライフスタイルに合わせたインスリン量の設定ができるので、低血糖の回数が減りました。

 仕事中、持ち場を離れ、捕食をすることがほぼなくなったのが、私にとって本当に嬉しい事です。食前にインスリンを注入するときも、トイレに行って注射を打たないで済むので、気持ちの上での負担が減りました。

 インスリンポンプの使用に慣れてしまった最近では、糖質制限をしつつ、低血糖を起こさずに、いかに減量をしていくか、をテーマに試行錯誤しています。このようなことも、インスリンポンプの方がやりやすいと思います。

 私が発病して思ったことは、社会人になって発病した場合、職場でのペン注射を使用が気になっている方は、インスリンポンプに切り替えで、精神的な悩みが減るかもしれないので、使用を考えてみるのもいいのではないか、ということです。

主治医より
大城 彩香 先生
製鉄記念八幡病院糖尿病内科

 H. Hさんは病歴5年の劇症1型糖尿病の方ですが、発症時よりCSIIを使用しております。症状の受け入れもままならない段階でのポンプ治療の導入は大変だったと思いますが、使用法やインスリンの自己調節法を積極的に学んでいただき、退院時にはうまく使いこなせるようになっていました。

 SAPの話には前々から興味を持っていただいて、今回CSIIからSAPへ変更を行いました。入院前よりもパンフレットやDVDで予習をしてこられたため、導入はわりとスムーズで、日本語表記ということもあり、入院2日目にはほぼすべての機能を使いこなせておりました。

 退院後も、血糖値に合わせてこまめにベーサルの量を調節したり、運動の際に低血糖を起こさないよう上手く自己調節されているようです。また、他の患者さんにもご自身の体験談を話してくれています。

 現在は低血糖を起こさず上手く体重コントロールをしていくという新しい課題をご自身で見つけられたそうです。勉強熱心で前向きな姿勢には私も元気をもらっています。

 頻回のインスリン注射は簡単な反面、血糖値の動揺を認めたり重症低血糖を起こしたり等、さまざまなトラブルが生じます。また、H. Hさんもおっしゃられておりますが、特に女性の方は外でインスリンを打つことに抵抗のある方が少なくないと思います。インスリンポンプの普及によりこれらの問題が解消され、ストレスなく、より良い血糖コントロールを行っていけるようになることを願っております。

導入医師データ
大城 彩香 先生
製鉄記念八幡病院糖尿病内科
CSII導入患者数(年間)
1名
CSII療法導入歴
2年
どのような患者さんに導入を勧めますか? 選択のポイントを教えてください

■CSII:
1型糖尿病、糖尿病合併妊娠の方。血糖値が表示されることにストレスを感じる方には、SAPよりCSIIをおすすめします。

■SAP:
血糖変動が激しい方。

CSIIやSAPでメリットに感じていること、また、CSII導入手順等を教えてください
時間帯によって基礎インスリンの調節ができるのが、いちばんの利点であると思います。また、SAPを使用すると、今までわからなかった低血糖・高血糖の発見に繋がるのは魅力的であると考えます。
導入に際しての課題、悩みなど
患者さんが気にされるのは、主に費用の面であると思います。また、SAPはデータが膨大となるため、うまく情報を活用することが、今後の課題になると思います。
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製鉄記念八幡病院糖尿病内科 ▶

2015年08月 公開

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