糖尿病Q&A1000

Q.623 高齢者の薬物療法の注意点を教えてください。

 薬は主に腎臓や肝臓で代謝されて便の中に排泄され、身体から出ていきます。高齢になるにつれ腎臓や肝臓の機能が低下してきますし、合併症の腎症によっても腎臓の働きが悪くなります。それらの結果、薬の成分が体内に蓄積しやすくなり、副作用が現れやすくなります。
 また、高齢者は糖尿病以外の病気をかかえていることが多く、その治療のための薬も服用していることが少なくないため、薬の飲み合わせ(相互作用)のチェックも必要です。そして薬の種類と量が増えるだけに、飲み間違い、飲み忘れなどの頻度が高くなります。
 インスリン療法の場合は、自己注射に慣れるのに時間がかかったり、視覚障害のために単位数を合わせられない、手の震えのために注射器具を扱いにくい、といった問題も生じます。
2006年05月11日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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08 高齢の患者さんに起こりがちな諸問題 [Q.611-640]のQ&A

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