糖尿病Q&A1000

Q.661 子どもが1型糖尿病になったのは、なにがよくなかったのでしょうか?

 Q.656以降で説明してきましたように、1型糖尿病の原因はまだよくわかっていないことが多く、それだけに防ぎようがない病気だといえます。基本的にはだれでも発病する可能性をもっています。この点、生活習慣病である2型糖尿病との大きな差と言えます。ですから「なにがよくなかったのか」との質問には、「なにも悪くはなかった。しかし発病した」と答えるしかありません。
 発病直後は「なぜうちの子が」「なぜ自分が」と理不尽さを抱かれるかと思いますが、糖尿病を前向きに受容できれば、より豊かな人生を送る大きなきっかけになるかもしれません。実際に、小児1型糖尿病を発病し成人後にそのように語る患者さんは少なくありません。病気は、その人の人生にとって、決してマイナスな面ばかりだけとは言えないのではないでしょうか。
2006年05月12日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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09-1 小児1型糖尿病のQ&A

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