糖尿病Q&A1000

Q.789 妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)とは?

 妊娠高血圧症候群は、「妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧がみられる場合、または高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないもの」と定義されています。妊娠に対して母体の適応がうまくいっていない状態と考えられます。
 従来は「妊娠中毒症」と呼ばれていましたが、病気の本態は高血圧にあることが次第に明かになってきて、最近、「妊娠高血圧症候群」として新たに定義されました。
 初回の妊娠、肥満、高齢、糖尿病などの場合に発症頻度が高くなります。そして胎児死亡の原因となる胎盤早期剥離が起きやすくなったりします。なお、頻度として多いものではありませんが、子癇しかん(母体の痙攣発作のことで、生命に危険が及びます)が起こりやすくなることが言われています。
2006年05月18日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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10-1 糖尿病女性の妊娠・出産のQ&A

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