糖尿病Q&A1000

Q.954 なにかの症状が糖尿病のせいとは限らないということですね。

 はい。糖尿病の合併症は全身に現れる可能性があり、それだけにさまざまな症状を糖尿病と関連づけて考えてしまうこともありますが、糖尿病とは関係なく、加齢(年をとること)によって現れてくる症状もいろいろあります。
 新たに糖尿病以外の病気が起こって、糖尿病の合併症のような症状が現れてくることもあります。一例を挙げると、下肢(足)の動脈硬化が原因で起こる間欠性跛行は、中高年の糖尿病の人に珍しくありません。歩き出すと足が痛んで歩けなくなり、少し休むと痛みがとれて歩けるようになるが、すぐにまた痛くなるという症状のことです。これは、下肢の動脈硬化のほかに、腰部脊柱管狭窄症という腰の背骨の病気でも現れ、両者が重なって発病することもあります。
2006年05月24日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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