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第22回国際糖尿病連合(IDF)オーストラリア・メルボルン会議に参加して

2014年02月

  2013122日から6日にかけてオーストラリアのメルボルンにて開かれた「国際糖尿病連合(IDF)」会議に参加しました。


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私にとっては、3回目のIDF会議参加となりますが、毎度のことながら、「世界には、こんなにも糖尿病に関係する人たちがいるのか」と実感します。


このような国際会議に参加すると、色々な糖尿病に関する情報が得られることはもちろんのこと、普段会うことができない、日本も含めた世界各国にいる「糖尿病を通じて知り合った人々」に会うことができるため、毎回、とても楽しみです。



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     (左)約1年ぶりに再会したインスリン・フォー・ライフ(IFL)のロン・ラーブさんと

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     (右)世界から糖尿病を持つ若者が集まり、意見交換が行われました。

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オーストラリア先住民の伝統芸能とIDF会長の挨拶が行われました。

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    (左)IFLのブース。IFLに貢献した人たちの表彰式が行われました。

    (右)IFLは途上国の糖尿病患者さんのために、インスリンや血糖測定器等を会場で 償で配布し               ました。

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  インスリンを支援した先の子供達から届いた感謝の手紙や絵が所狭しと貼られているFLブース内部


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(上)IDF会場で研究発表するケニアでお世話になったアティエノ先生の講演

(中)研究発表会場では、椅子の代わりに青いバ   ランスールに座って発表を聞きます

(下)食事・栄養の重要性を示すアフリカ各国のポスター









  回は、ケニア滞在中にお世話になった主治医の先生や共に糖尿病ボランティアに関わった仲間、タンザニア・ルワンダを訪ねた時にお世話になった人たちとも再会することができました。皆で、元気に再会できることの喜びは、何事にも代えがたいものです。

  一人一人と、もっと時間をとって、ゆっくり語り合いたいと思っていたのですが、期間中は、お互いに、朝から晩までスケジュールが詰まっている状態で、なかなかゆっくり話す時間が取れませんでした。今はネットを通じ、直接会うことが無くても、容易に連絡を取ることは可能なのですが、次回、いつ再開できるのか分からないままの別れには淋しさを感じました。


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アフリカブースにて。ワンダを訪問した時にお世話になった、ルワンダ糖尿病協会の会長と事務担当者に1年半ぶりに再会






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ケ二ア在住時にお世話になった主治医のアティエノ先生と先生の娘さんと半年ぶりに再会しました。

アティエノ先生の紹介で2012年のIDF-WPR京都お会いしたニュージーランドのブレンダン先生とも1年ぶりに再会しました。



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ケニア在住時に共にボランティア活動をした仲間とも再会。

1型糖尿病の患者である彼は医師として頑張っているようです。






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 10年前のIDFパリで初めて会ったタンザニアの1型糖尿病患者さん。2月にタンザニアを訪ねた時に再会し、色々お世話になりました。10か月ぶりに再会です。



今回IDFメルボルン会議に参加したことによって、また、新たに知り合いとなった人たちが増えました。このようにして、ネットワークを広げ、協力し合い、助け合うことで、糖尿病治療が難しい状況にある途上国の患者さんたちの助けとなるような方向に行くことができると思います。


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今回、新たに知り合いとなった人たちとネットワークを広げ情報交換をして行きたいです!


10年前に、メルボルンにあるIFL代表のロン・ラーブさん宅と、インスリンなどを途上国の糖尿病患者さんへの発送を行っている「IFLの配送センター」があるメルボルン郊外バララトニール・ドナランさん宅を訪れたのですが、メルボルンの空港を始め、街中も随分と変わってしまっていて、2度目であるにもかかわらず、なかなか道順を覚えることができず、自分の記憶力の悪さを実感した次第です。

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10年ぶりに再訪した、ニールさん自宅ガレージ。ここからIFLのインスリン等が途上国へ送られます。







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ニールさんの家の近くの動物園。前回同様、今回も凶暴なカンガルーに引掻かれて咬まれました!






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  (左)メルボルン市内にあるセントパトリック大聖堂  

  (右)市民の憩いの場である公園には沢山の緑です


IFLスタッフであるアリシア先生が務する病院の糖尿病外来を案内してもらい、患者さんの一人と話すこともできました。

  アリシア先生の勤務する病院は公立病院のため、公的保険に加入していれば原則自己負担なしで診療をうけることができ、インスリンの提供をうけることができます。ただし、インスリンポンプを利用する場合には、公的保険は適用されず、任意で民間保険に加入しなければなりません。

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(左)診療中のアリシア先生

(右)SNSやや携帯電話を使用し、四六時中患者さんと連絡を取りあうアリシア先生の献身的な姿勢       は、患者にとって、とてもありがたいです。


  オーストラリアで、一定収入のある多くの人達は、公的保険だけではカバーされない 治療も受けることができるように民間保険にも加入していますが、失業状態にあったり、収入が低かったりして民間保険に加入できる余裕のない人達も少なくありません。

 日本と比べ、医療費の自己負担が少なく一見羨ましく思えるオーストラリアの健康保険制度も、カバーされる範囲が実は限られていることを考えると、日本の健康保険は世界に類を見ない良い制度なのかもしれません。「持続可能であり、より多くの人が恩恵を被ることができる制度」、実現は容易ではないと思いますが、皆が関心を持たなければいけない課題だと思います。



©2014 森田繰織
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