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タンザニア連合共和国の糖尿病事情

2016年04月
タンザニア連合共和国の糖尿病事情

 「タンザニア連合共和国」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
1980年代後半のバブルの時代をご存知の方なら、当時、世界のトップランナーとして活躍していたマラソン選手、ジュマ・イカンガー選手でしょうか?

 私が2013年まで過ごしていた東アフリカのケニアよりも、多くの日本人にとって、馴染みが薄い国だと思いますが、ケニアとの国境にありアフリカ大陸最高峰であるキリマンジャロ山の頂上はタンザニアに位置しており、また、多くの日本人がイメージしている野生動物がたくさんいるアフリカのサバンナは、タンザニアにあるセレンゲティ国立公園の風景です。

 タンザニア連合共和国は日本の国土2.5倍の面積があり、首都はトマドです。
タンザニアの内陸部にある、キリマンジャロや野生動物が溢れる国立公園などは多くの自然が残されていますが、沿岸部にある実質首都機能を持つダルエスサラームは、高層ビルが立ち並び、道路は渋滞が酷く、東京と変わらない大都会です。

 私は2013年に、ダルエスサラームにある病院を訪問し、この病院に通院する1型糖尿病患者さんと、同病院の地区センターに勤務する医師であり、IDFのアフリカ支部長でもあるカウシック・ラミヤ先生にお話を伺いました。


お話を伺ったカウシック・ラミヤ先生
月曜から金曜は朝7時から夜12時まで、土曜は朝8時から夕方6時、日曜は朝10時から夕方4時まで、まさに無休で診察してくださっています。糖尿病が専門ですが、医師不足のため、他の内科系疾患も診察しています。




(左)カウシック先生が勤務されるシェレー・ヒンドゥ・ホスピタル インド系の財団が運営しており、私的医療機関としては比較的安価で治療を受けることができますが、多くのタンザニア人にとっては、高嶺の花です。
(右)夜10時半過ぎ、殆ど人がいなくなった待合室。カウシック先生だけが診療を続けています。


文字の読み書きのできない人もいるため、絵による糖尿病の説明は大切です。
ケニアやルワンダでも見かけたポスター(右)スワヒリ語バージョンです。


国立病院内にある糖尿病センター


待合室で診察の順番待ちをする患者さんたち。待合室の外まで患者さんで溢れています。


タンザニア糖尿病協会でボランティアスタッフとして本業(保険代理店)の傍ら仕事をする、1型糖尿病歴30年のモンギさん。
2003年にパリで開かれたIDF以来、約11年ぶりに再会しました。本業の保険業務の研修で、当時の日本(1980年代)の郵便局の簡易保険(簡保)について学ぶため来日したこともあります。


(左)病院の地区センターの医師
(右)血糖検査等、診療前の予備検査を受ける患者さんたち
しかしながら、HbA1c測定を測定する機器は故障したままで、長期間放置されたままです。



©2016 森田繰織
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