糖尿病セミナー

2. 食事療法のコツ(1) [基礎]

2014年2月 改訂

ステップ6 食べたい献立に変える

 さて、いよいよ仕上げの段階です。最後は、すでにある献立表を使って、あなたが食べたい献立に変える方法の練習です。ここに20単位(1600kcal)で炭水化物55%の和風の献立表があります。この献立の昼食を、洋風の献立に変えるには、どうすればいいのでしょうか。和風の昼食の献立の構成はこうです。
    (1) 御飯(3単位)
    (2) 豚のしょうが焼き、トマト添(2.1単位)
    (3) コールスローサラダ(1.2単位)
    (4) わかめと野菜の酢のもの(0.1単位)
 この献立の単位数は計6.4単位。これを同単位の洋風の献立に変えたい場合、例えばこんなふうに変えることができます。
     パン(3単位)、マーガリン(0.6単位)
     ロースハム、トマト添(1.6単位)
     生野菜のサラダ(0.8単位)
     コーヒーのさとう(0.2単位)

 では、交換の内容を具体的にみてみましょう。
表1では、(1)のごはん3単位分を→フランスパン3切れ(3単位)に(フランスパン1切れが1単位)。
表3では、(2)の豚肉のしょうが焼き1.5単位分を→ロースハム3枚(1.5単位)に。
表5では、しょうが焼き用の油0.3単位分と(3)のコールスローサラダのマヨネーズ1単位分を→パンにつけるマーガリン6g(0.6単位)とサラダのドレッシング大さじ1(0.7単位)に。
表6では、(2)のしょうが焼きの根生姜とプチトマト(2つ)、(3)のコールスローサラダの生野菜、(4)の酢の物を→プチトマト(3つ)やサラダの生野菜をあわせて計120gに。
調味料では、しょうが焼き用のさとう0.2単位 (小さじ1強)を→コーヒーに(0.2単位)。
 洋風にした場合の食品の単位数は、計6.4単位となり、和風の献立の単位数とぴったり一致します。これで、交換が可能になりました。
 こうしたやり方をすれば、朝食、夕食の交換も簡単です。また、交換に馴れるにつれて、全部の献立を自分でつくることもできるようになります。これで、6ステップは終わりです。季節の変化や、みなさんの好みを取り入れた献立づくりに挑戦して、ぜひ食事療法をバラエティーに富んだおいしく楽しいものに変えてください。

●糖尿病20単位(1600kcal)、炭水化物55%献立例

朝食
間食または各食事に配分
夕食

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