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運動も自宅入院の重要なポイント
2007年06月
 軽い運動を取り入れることは、糖尿病はもちろん、今話題のメタボリックシンドロームやその他の生活習慣病の予防・改善にも役立ちます。このため自宅入院では、食事療法に加えて適度な運動を取り入れるとより効果的です。

 ただし、糖尿病の患者さんが運動をする場合には、注意せねばならない点がいくつかあります。例えば、突然運動を始めると糖尿病の合併症が悪化してしまう場合があります。また、薬物療法を受けている人では、食事の前に運動をすると低血糖発作を招く危険があります。そういった事態を未然に防ぐために、運動を始める前には必ず主治医とよく相談することが大前提になります。

 また、運動中の怪我や運動後の筋肉・関節などの炎症を防ぐために、ストレッチや屈伸、背伸び運動などの準備運動や整理運動を忘れずに行いましょう。

 運動療法は、筋肉をつけたり心肺機能を高めるために行うスポーツとは違うので、決して無理をしてはいけません。大切なことは、継続することです。そこでまず、日常生活のなかで体を動かす機会を増やすことから始めてみましょう。電車やバスではできるだけ座らない、近所に買い物に行く時は歩いていくといった、小さなことからでも構いません。

 また、休みの日など時間があるときには、ウォーキングやサイクリングなどをするのもよいでしょう。太り気味の方や高齢者の方には、膝や腰に負担が少ない水中歩行運動もおすすめです。

 しかし、運動で消費されるエネルギーは、決して多くはありません。例えば、体重56kgの人が10分間ジョギング(8.8km/時)をして消費されるエネルギーは90kcal程度です。これは、小さなお茶碗1杯分のごはんと同じエネルギー量でしかありません。

 ですから、「運動しているから食事の量を増やしてもいいだろう」というわけにはいきませ。せっかくの運動を無駄にしないためにも、指示エネルギーをきちんと守って食事療法を続けることが大切です。

 軽い運動を取り入れた活動的な日常生活を送っていると、次第に体調が改善し気分も明るくなるものです。「治療だから」と考えるのではなく、「毎日を楽しく生きるために」と発想を切り換えれば、より意欲的に取り組めると思います。



※2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わされるようになりました。過去のコンテンツの一部にはこの変更に未対応の部分があります。

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