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無理なく続ける自分スタイル自宅入院
2007年10月

 糖尿病や肥満の原因は遺伝と環境(生活習慣)にありますが、ライフスタイルは人それぞれです。それなら当然、自宅入院もその人の生活や性格にあった形で行うのが効果的です。誰かに言われたから、何かに書いてあったからとその通りに実践してみても、なかなか長続きはしないものです。

 そこで、まず自分が糖尿病や肥満に至った要因について考えてみましょう。遺伝的な要因はさておき、環境要因(生活習慣)に目を向けてみます。毎日の生活習慣の中に太る要因が必ず潜んでいるはずですが、大部分の人はその要因に気づいていないのが普通です。それは、「他人のフリは見えるが、我がフリは見えない」からです。

 ポイントは、自分の生活習慣を第三者の視点から客観的に自己分析してみることです。そのためには、口にものを入れたら全て書きとめ、同様に体を動かしたらその内容と時間をメモすることから始めてみましょう。しばらく続けていると、今まで自分では気がついていなかった生活習慣上の問題点がはっきりと浮かび上がってくるはずです。その上で、自宅入院でそれらの要因(攻略目標)をどう改善するかについて考えてみるのです。

 食事に関しては、エネルギー量や味付けに気を配って作られた宅配治療食を、うまく活用しましょう。難しいことを考えずに始められ、自分や家族の生活にあわせて、1日何食分を宅配食にするのか、どれくらいの期間利用するのかといったことを、自分で決めることができます。例えば、仕事が忙しく宅配食を毎日受け取れないという人は、保存のきく冷凍タイプのものを1週間分まとめて取り寄せるのもよいでしょう。また、作ったものは残さず食べてしまうという人も、宅配食なら食べ過ぎるということはありません。

 もちろん、朝、昼、夕の三食すべてを宅配食にする必要もありません。時間がないからと抜いていた朝食に利用したり、1日の疲れやストレスからつい食べ過ぎてしまう夜だけ利用したりと、改善すべき食事だけを宅配食に変えるだけでも効果があります。

 運動に関しても、できる限り毎日続けられるものを、生活に取り入れるようにしましょう。仕事をしている人なら、帰宅の時だけひと駅手前で下りて歩いたり、毎日の買い物は歩いて行くといったことでも構いません。また、夫婦での散歩やハイキングを趣味にして、休日は楽しみながらからだを動かすのもよいと思います。

 自宅入院は、「行動修正療法」にもとづくライフスタイル変容療法です。生活習慣のなかに潜む太った要因を徐々に改善することで、肥満と関係する生活習慣病の療養と予防に寄与することが目的です。だからといって、無理をしてそれがストレスになっては意味がありません。食生活の改善や運動量の増加は、自分に最適なスタイルで行うことが大切なポイントです。そして、一度はこうと決めて始めてみても、続けるうちに「やっぱり違う」と感じることもあるはずです。そんなときは、意地になって続けたりせずに、臨機応変に対応していきましょう。そうすることで、少しずつ自分に最適な自宅入院のスタイルが完成していくはずです。



※2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わされるようになりました。過去のコンテンツの一部にはこの変更に未対応の部分があります。

 1日1200-1600kcalを基準にしたエネルギーコントロール食。エネルギーコントロールの必要な食事療法用に設計・開発されました。
 夕食50品目は厚生労働省・食事療法用宅配食品等栄養指針に基づいています。
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