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宅配食は食事療法の強い味方
2007年11月

 自宅入院で、大きな役割を果たす宅配食。今回は、その宅配食利用の成果を具体的な調査研究結果あげてお話します。メタボリックシンドロームやその予備群の人が宅配食を利用すると、どれだけ体重や体脂肪量が変化するのかについて調べた調査結果です。これは、先日行われた、第28回日本肥満学会でも発表したものです。

 どのような調査かというと、まず企業の定期健康診断でメタボリックシンドロームまたはその予備群と診断された中高年男性を、

  • グループA (スタート時:17名/終了時:15名)
    管理栄養士による食事指導に加えて、週5回夕食時に宅配食(320kcal以下)を副食として食べるグループ
  • グループB (スタート時:12名/終了時:6名)
    食事指導だけで宅配食を使わないグループ

に分けます。

 そして全員に、身体測定と血液検査、管理栄養士との面談を受けてもらい、目標設定をした後、体重やBMI、体脂肪量、腹囲などの変化などを3カ月にわたって調査するというものです。

 調査期間中各グループには、管理栄養士との面談(1カ月後)とメールや電話での指導と合わせて、目標達成度、体重、1日の歩数をチャレンジシートに記入してもらいました。

 結果は、以下の通りです。

調査結果

 表からも分かるとおり、体重、BMI、体脂肪量、腹囲の数値は、宅配食を利用したグループAの方が、グループBより大きく改善していることがわかります。

 一方、調査開始後に途中棄権した人数にも大きな違いが表れました。グループAでは途中棄権が2名だったのに対し、グループBでは6名でした。これは、難しいといわれる食事療法を実践・継続するために、宅配食の導入がとても役立つことを意味しています。

 宅配食は調理いらずで、面倒くさいエネルギー計算の必要もありません。食生活の改善を、「忙しいから」「面倒くさいから」といった言い訳で避けてきた人たちにとっても、大きな助けとなるわけです。とくに、管理栄養士から受けた指導内容を自宅で復習し体得するという「体験学習用ツール」としての利用価値は計り知れないものがあると言えましょう。宅配食を上手に利用して食事療法のバージョンアップに努めていただきたいと思います。



※2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わされるようになりました。過去のコンテンツの一部にはこの変更に未対応の部分があります。

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