アンナさんを救う会

ウズベキスタンの1型糖尿病患者さん、アンナさんの支援活動をしています。   アンナさんを救う会について
2005年11月
ウズベキスタンを訪問

 今年10月にウズベキスタンを訪問し、まとまった量インスリンを準備し、アンナさんの主治医を通じて病院に寄付してきました。

 右上の写真は、その際に撮らせてもらったものです。右がアンナさんの主治医、隣(中央)が1歳の時からIDDMを患っている40代の患者。左が感謝状を作成してくださったチーフとのことです。

 なかなか寄付といっても「どうして日本人が私達にそんな寄付をするのか?」と不審がっていて、なかなか受け付けてもらえなかったのですが、アンナさんの説明により、ようやく受け入れてもらうことができました。

 写真はそのときの感謝状です。感謝状には、次のように記されているとのことです。

The administration of the Policlinic is expressing you our appreciation for your kind help.
Chief doctor Rakhimov S.V.

外来診療管理部は、あなたのご支援について厚く感謝の意を表明します。
チーフドクター Rakhimov S.V.

 また、アンナさんから届いたメールには、次の記載がありました。
My doctor called me and told that all the patients are very glad to get some insulin because during 3 months they got nothing. She appreciates you for your help and sends best regards to you.

3カ月の間インスリンを入手できなかったので、インスリンをいただいた患者さんは皆とても喜んでいますと医師に言われました。彼女はあなたの助けに感謝していて、あなたによろしくと言っています。


機内は撮影禁止だったのですが、行きは知らずに撮ってしまいました(笑)。糖尿病食なのに、メインディッシュが普通食よりも良い、柔らかいビーフステーキです!


タシケントから車で4時間程、サマルカンドというシルクロードの中心地。写真は「ウルグベク・メドレセ」という、1420年に建てられた神学校。とにかく青のタイルで作られたモザイクが美しい建物がたくさんあります。


日本滞在時に気に入ってしまった「ふりかけ」でボイルしたご飯を食べるアンナさん。ふりかけも塩分が多く、ご飯もたんぱく質が多いことから、2日に1回程度の割合で、ふりかけも1回1袋と決めて食べているそうです。


アンナさんと、アンナさんの従妹のイネッサの旦那さんと一緒に。サマルカンドにて。アンナさんは成田空港で買った「武士道」と書かれたTシャツがかなり気に入っているとか。


 皆に喜んでいただけたようで、良かったです。

 アンナさんに会うのも約1カ月ぶりでしたが、とても元気で、食事療法もいろいろと母親が工夫して行っていました。日本での入院生活が役に立っているとのこと、クレアチニンも3になったとのことでした。

 ウズベキスタンでは、旧ソビエト時代の名残があるせいか、あちこちで写真撮影が禁止されており、地下鉄が撮影禁止なのは、何かあった際のシェルター代わりに使用するからだとも聞きました。

 私が訪問した、アンナさんの主治医がいる総合病院でも、残念ながら館内を撮影することができなかったのですが、日本の明るい整然としたものとは程遠く、映画やテレビで見るような、電気もなく、埃っぽいような古汚いところでした。(昼間は電気を点けない施設は病院だけではなく、空港やデパートでもそうでした)

 アンナさんが日本の病院は皆親切で、よく声をかけてくれて、施設内もとてもきれいだから退院したくなかった、とよく言っていたのですが、今回初めてウズベキスタンの病院を訪問して、その意味がよく理解できました。私だったら・・・あんな病院は怖くて入院できないかも・・・

 ウズベキスタンは東洋・西洋の文化が入り混じる、とてもおもしろい国です。コーラやスプライトはありますが、ダイエットコークはありません。料理は全てが脂っこく、大抵の旅行者はこの脂でお腹を壊すそうです。

 物価はアンナさんの月給がUS$20程度という位ですから、とにかく日本人の感覚でいえばとても安いです。タクシーに乗っても、1回100円程度。食事は結構いいレストランでお腹いっぱい食事をしても、1人500円程度です。

 人々の生活はソビエトから独立して、一変したといいます。アンナさんのおばあちゃんの話ですと、ビエト時代は今住んでいる家も水道なども、全て政府が負担していたのに、独立してからは全てにお金がかかってくる。それなのに、自分達の給料や年金は全く上がらず、マイナスになる一方とのこと。インフレも続き、10ドル程度を現地通貨のスムに交換すると、お財布では入りきらない数のお札が来ます。街や観光地には「お金をくれ」と群がってくる子供達もいました。

 また来年もウズベキスタンを訪れる約束をしてきました。

  「アンナさんを救う会」について
私たちはアンナさんの日本での治療のためにかかる費用の募金をつのっています。ウズベキスタンのアンナさんを助けてください。
  「アンナさんを救う会」
賛同人
高山俊吉(弁護士)
本尾 良(非核・みらいをともに)
岩井健作(牧師)
大島静子(女性の人権 カマラード)
山田 真(小児科医・八王子中央診療所理事長)
村山盛忠(牧師)
藤田 進(東京外語大学教授)
下津浦未博(渋川中央病院医師)
清水直子(蕨市議会議員)
練木繁夫(アメリカ合衆国インディアナ大学教授)
共同代表
原田千裕・星山京子
問合先
東京都新宿区西早稲田2-3-18
キリスト教事業所連帯合同労組気付
電話/ファックス 03-3207-1273
E-mail

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