アンナさんを救う会

ウズベキスタンの1型糖尿病患者さん、アンナさんの支援活動をしています。   アンナさんを救う会について
2006年09月
モスクワに移住したアンナさん

 1型糖尿病で十分な治療を受けられず苦しんでいるウズベキスタンのアンナさんを支援しています。昨年の夏、皆さまからの募金で来日し、東京女子医大で治療を受け、問題となっていた腎臓の機能を何とか回復し、アンナさんはウズベキスタンに帰国しました。御支援くださった皆さまに心から感謝します。

 さて、アンナさんは今年の4月に、お父さんが出稼ぎに行っているモスクワへ引っ越しをしました。かつては同じソビエトでしたが、モスクワへ外国人として移住するということになります。ウズベキスタンでの展望のない暮らしから少しでも脱するためにモスクワへ希望を持って旅立ちました。

 しかし、モスクワでの暮らしも想像していたよりも厳しいものでした。 まずは外国人であるために保険治療が出来ず、インスリンも高価でなかなか購入できません。これまでアンナさんは私どもに「何かをして欲しい」という要求は一切しませんでしたが、今回、初めて助けて欲しいというメールが来ました。

 1型糖尿病患者にとって、インスリンは命です。これがなければ死んでしまいます。メールには、インスリンが買えないので送って欲しいと記されてい ました。医薬品を送ることは禁止されていますので、どうやって届けるか悩みました。モスクワへ行く人を探して、持って行ってもらうしか方法はありません。

 そんなとき、私の友人の後輩が、仕事でモスクワへ行くということで、彼にインスリンを託しました。友人のAさんは快く引き受けてくださり、更に、ロシア語が堪能なので、アンナさんの状況も報告してくれました。

 現在、アンナさんはロシアの市民権を取得する手続きをしています。外国人では仕事も見つかりませんし、保険にも入れません。しかし、市民権を得たとしてもロシアの慢性的な高失業率の中では簡単に仕事が見つかる保障はありません。

 レントゲン技師の資格を持つアンナさんは、その技術を生かした仕事をしたいと願っていますが、網膜症を併発しており、視力が極端に落ちている中ではなかなか難しい状況にあります。また、ウズベキスタンでの資格はロシアではそのまま通用せず、高いお金を支払って手続きをして、ようやく資格が認められるということです。何でも「お金、お金」のプーチン国家です。

 アンナさんはロシアでしっかりと生きていこうと必死ですが、外国人であり、病気を持っていることでいくつもの壁にぶちあたっています。私どもは、これからもアンナさんを支援していきます。Aさんに持って行って頂いたインスリンで3カ月くらいは命をつなぐことが出来ますが、その後はまた届けなければなりません。

 私どもは、今一度皆さんに募金を呼びかけ、アンナさんにインスリンを購入するためのお金を送金することにしました。

 パレスチナ、レバノン、世界中に助けを必要としている人びとがいます。私どもが持っている力は小さいものですから、どれもこれも助けるというわけにはいかないことは知っていますが、それでも私どもの友人であるアンナさんも、皆さんの助けを必要としています。どうかインスリンを購入し、治療を受けられるように、皆さまのお力をお貸し下さい。

  「アンナさんを救う会」について
私たちはアンナさんの日本での治療のためにかかる費用の募金をつのっています。ウズベキスタンのアンナさんを助けてください。
  「アンナさんを救う会」
賛同人
高山俊吉(弁護士)
本尾 良(非核・みらいをともに)
岩井健作(牧師)
大島静子(女性の人権 カマラード)
山田 真(小児科医・八王子中央診療所理事長)
村山盛忠(牧師)
藤田 進(東京外語大学教授)
下津浦未博(渋川中央病院医師)
清水直子(蕨市議会議員)
練木繁夫(アメリカ合衆国インディアナ大学教授)
共同代表
原田千裕・星山京子
問合先
東京都新宿区西早稲田2-3-18
キリスト教事業所連帯合同労組気付
電話/ファックス 03-3207-1273
E-mail

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

このページの
TOPへ ▲