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2006年11月22日

日本BD、ペン型注入器用針「BD マイクロファインプラス 31G 5mm」を自主回収

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 日本ベクトン・ディッキンソンはインスリンのペン型注入器用針「BD マイクロファインプラス(カタログ番号:320129)」で不具合が生じたため、製品の自主回収を始めたと発表した。
11月15日に掲載した記事の追加情報です。

 同製品はインスリン注入用ペンの注入用針で、インスリン注射に使用する。同社の米国の親会社がアイルランドの工場で製造し日本に輸入した。1992年に承認を取得。

 同社によると、11月2日に医療機関から、針が詰まっていて薬液が出ないという不具合が12件報告され、さらに他の製品についても同様の事象が発生する可能性があると判断し、11月14日より全ロットの自主回収に踏み切った。

 その後不具合の原因が判明し、22日に回収対象が、全ロットから6ロットに変更された。

 同社では今回の回収に対応する十分な代替品を確保しているという。今回の不具合による健康被害は報告されていない

対象製品
カタログ番号320129(31G 5mm)
回収対象ロット番号6061207、6095680、6095682、6095683、6095684、6095697
出荷時期2006年10月13日-2006年11月9日
  • 上記製品を使用している患者に、該当するロット製品を、購入した医療機関や調剤薬局へ持っていくよう呼びかけている。
  • ロット番号は同製品の化粧箱、包装袋、保護シールに記載されている。
 インスリンの注射では、インスリンを正しく注入できることを確かめるために、注射を行う前に空打ち操作を行うよう患者への指導が行われる。異常がある場合、空打ち操作を行わず使用前に異常を知ることができないと、インスリンが注射されていないことに気付かず高血糖を生じる可能性がある

 同社は、空打ちをして薬液が出ない場合は、新しい針に交換することや、投与後に異常を感じた場合には、通院している医療機関に相談するよう呼びかけている。

 問合せは、同社の専用ダイヤル(0120-1214-55)へ。

●詳しくは日本ベクトン・ディッキンソン(株)(日本BD)のサイトへ
ペン型注入器用注射針 BDマイクロファインプラス31G 5mm 自主回収に伴うご使用上の注意のお願い

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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