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2007年07月06日

持効型溶解インスリン、経口薬、超速効型インスリンを併用する治療法

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超速効型インスリン「Apidra」

 サノフィ・アベンティスは、作用時間の長い持効型溶解インスリン製剤「ランタス」(インスリン グラルギン)と、経口血糖降下薬による併用治療に、同社の超速効型インスリン「Apidra」(インスリン グルリジン)1回投与を追加することで、血糖コントロールが改善するという試験結果について発表した。試験結果は先月開催された第67回米国糖尿病学会(ADA)年次学術集会で発表された。

 対象になったのは、すでに持効型溶解インスリンと経口薬による治療を受けているが、HbA1cが6.5〜9%で血糖コントロールが良好でない2型糖尿病患者316人。

 試験では、基礎インスリンとしてランタスを使い、それにApidraの1回投与を追加した。Apidraを投与したのは、食後血糖値がもっとも高い食事(メイン・ミール)のとき。

 その結果、試験終了時にHbA1cが有意に低下した(開始時:7.32±0.70%、終了時:6.99±0.83%)。また、患者の84.2%が目標の食後血糖値(食後2時間血糖値が135mg/dL以下)を達成したという。

 Apidraは超速効型インスリンアナログ製剤で、食事開始前15分以内、または食事の直後に投与することで効果を得られる。米国や欧州各国ではすでに発売されている。

 ランタスは、作用のピークを示さず24時間にわたって安定した効果が続くインスリン製剤。基礎インスリン分泌パターンを1日1回の投与で再現することができる。

詳しくはサノフィ・アベンティス(株)のサイトへ(プレスリリース)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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