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2007年07月04日

GLP-1アナログ製剤「リラグルチド」の臨床試験 1日1回投与で効果

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インクレチン関連薬
リラグルチドの最大用量を投与した患者の75%が、
低血糖を起こすことなく目標HbA1c値に到達
 デンマークのノボ ノルディスク社は、6月に開催された第67回米国糖尿病学会(ADA)で、2型糖尿病治療薬として開発中のヒトGLP-1アナログ製剤「liraglutide(リラグルチド)」の試験結果を発表した。

 発表によると、リラグルチドを1日1回投与する治療により、2型糖尿病患者の空腹時血糖値と食後血糖値が低下し、血糖コントロール(HbA1c)を有意に改善することが確かめられた。

 この第2相試験は、日本人糖尿病患者226例を対象に14週間行われた。リラグルチドは検討した広範囲の用量において有効であり、忍容性にも優れ、最大用量を投与した患者の約75%は低血糖をきたすことなく血糖コントロールの目標(HbA1c7.0%未満)を達成することができたという。

 リラグルチドは、1日1回の投与により治療効果を得られるヒトGLP-1のアナログ製剤。GLP-1は、血糖値が高すぎる場合に膵からのインスリン放出を惹起し、肝でのグルコース合成を促進するホルモンであるグルカゴン分泌を抑制する。血糖値が高すぎる場合に限りこの作用が起こるので、低血糖を起こすリスクが低いとされる。

ノボ ノルディスク ファーマ(株)

この記事は、ノボ ノルディスク ファーマが2007年7月4日付で発表したプレスリリースを元にしています。

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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