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2008年01月28日
再生医療の切り札「万能細胞」 1型糖尿病根治に向けて
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国際的な研究チームが、実験用マウスの膵臓の幹細胞を分離するのに成功したと発表した。日本でも、昨年11月に山中伸弥・京都大学教授らが、「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を作ることに世界で初めて成功した。
幹細胞からインスリンを分泌する膵臓のβ細胞を生成
この研究は、ベルギー、フランス、アメリカの科学者による国際的な研究チームが、実験用マウスにより行ったもので、医学誌「Cell」1月25日号に発表された。これまでマウスなどの動物実験で膵島が再生することが分かっていたが、その元になる幹細胞は見つかっていなかっ
iPS細胞
科学技術振興機構プレスリリースより
科学技術振興機構プレスリリース
ヒトの皮膚から万能細胞を作製
わが国でも、再生医療に関わる画期的な発見につながる研究の環境整備が、急ピッチで進められている。昨年11月に山中伸弥・京都大学再生医科学研究所教授らが、ヒトの皮膚細胞からさまざまな細胞に分化する能力をもつ細胞「人工多ヒトの皮膚から万能細胞(iPS細胞)作製に成功(科学技術振興機構)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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