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2008年08月08日

「1型糖尿病研究基金」第1回助成金を公募

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 NPO法人日本IDDMネットワークは、1型糖尿病の根治療法につながる先進的な研究を支援するため、「1型糖尿病研究基金」を開設し、第1回助成金の公募を行っている。

 日本IDDMネットワークは、1型糖尿病の患者・家族の会の全国的連携を図りながら、病気に対する理解を深め、患者の心のケアに努めることで、患者が自立できるよう支援活動を展開している。

 助成対象者は、(1) 1型糖尿病の研究に取り組んでいる研究者または団体であること、(2) 日本国内に研究拠点があること、(3) 原則として、3年以上の研究実績があること、という要件を満たすことが条件で、1件あたりの上限100万円を2件程度予定している。

 応募期間は8月1日から10月31日まで。詳しい情報をホームページで公開している。

(日本IDDMネットワークのホームページより)
趣 旨
 1型糖尿病(IDDM、インスリン依存型糖尿病、小児期に起こることが多いため小児糖尿病とも呼ばれます)は、主に自己免疫によっておこる病気です。自分の体のリンパ球があやまって内乱を起こし、自分自身のインスリン工場、膵臓のランゲルハンス島β細胞の大部分を破壊してしまうことで発病します。
 生活習慣病でも、先天性の病気でもありませんし、遺伝して同じ家系の中で何人も発病することもまれです。
 1型糖尿病では、膵臓移植や膵島移植を受けるか、血糖測定をしながら、生涯にわたって毎日数回のインスリン自己注射またはポンプによる注射を続ける以外に治療法はなく、糖尿病患者の99%を占める2型(成人型)糖尿病とは原因も治療の考え方も異なります。
 日本での年間発症率は、10万人あたり1〜2名と言われています。
 このように、主に子どもに起こる原因不明の難病であることに加え、治療を厳密に行わないと心臓、腎臓、眼、神経等の病気が発症しますので、患者本人の苦痛はもとより、患者・家族にとっての精神的、経済的負担は多大なものとなっています。
 このような現状において、特定非営利活動法人日本IDDMネットワークでは、創立10年を記念し、1型糖尿病根治に向けた研究開発を促進する目的で「1型糖尿病研究基金」を設立いたしました。
 1型糖尿病についてその根治療法につながる先進的な研究に取り組んでいる研究者の方々や団体に対し研究費の助成を行うことにより、発病原因の解明や治療法の確立等に向けより一層の研究の振興を応援します。
 研究に取り組まれる皆さまからの積極的な応募をお待ちしています。

特定非営利活動法人 日本IDDMネットワーク
http://www5.ocn.ne.jp/~i-net/top.html
  1型糖尿病研究基金第1回助成金公募
  http://www.saga-cs.org/IDDM/20080726.pdf

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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