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2009年06月26日

新しいインスリンペン型注入器「ノボペン4」

 ノボ ノルディスク ファーマは、カートリッジ製剤との組み合わせで使用できる新しいインスリンペン型注入器「ノボペン4」を発売した。

 ノボペン4は、「ノボラピッド注 ペンフィル」「レベミル注 ペンフィル」「ノボラピッド30ミックス注 ペンフィル」の3種類のインスリンアナログ製剤等を使用できるインスリンペン型注入器。従来品の「ノボペン300」の高い注入精度を維持しながら、操作性を向上された。

 単位設定や単位修正を簡単に行え、単位数を多く設定しすぎた場合でも、反対に回して戻すだけで簡単に単位数を修正できるようにした。インスリンカートリッジの交換も容易に行える。カートリッジホルダーをワンタッチで外すことができ、ピストンを戻すときも円盤を押すだけで戻せる。

 薬剤の注入完了をカチッと音で知らせ、注入完了を患者自身が確認できる機能も付いた。注入抵抗はノボペン300と比べて約半分になった。

ノボペン®4
ノボペン®4
ブルーとシルバーの2色がある
「ペン型注入器」は改良され進歩している
 インスリンが発見された1920年代以降、インスリン注射は小さいガラス瓶に入ったインスリン製剤(バイアル製剤)をガラス製の注射器で吸って行われており、大変な手間と時間を要していた。1980年代にノボ ノルディスクがペン型注入器「ノボペン」をはじめて開発し、患者の負担は大幅に軽減され、インスリン療法を行いやすくなっている。

 ペン型注入器は改良が重ねられ、操作性を高め、より安全に使用できるよう注入精度も高められている。同社は、注入器とインスリン製剤が一体になったプレフィルドタイプで世界で一番使われている「フレックスペン」を改良した次世代フレックスペンを今年3月に発売。それに続いて今回、カートリッジ交換タイプの「ノボペン4」を発売した。

 フレックスペンは注入抵抗を従来より30%軽減し、患者がインスリンの種類を識別しやすいように設計された色付きのカートリッジホルダー、薬剤の種類が識別しやすいラベルや包装などの改善がされている。また、ワンタッチで着脱が可能な注射針を取り付けられる。

 同社が発表したフレックスペンについての研究結果によると、次世代フレックスペンはプレフィルドタイプのペン型注入器の中でインスリン投与時の注入抵抗がもっとも小さく、注入精度の高さでも優位性を示している。「特に注入器を握るのが難しい糖尿病患者さんにとっては、ストレスが大幅に軽減されるので注入抵抗が小さくなることには大きな意味がある」としている。

ノボ ノルディスク ファーマ(株)

この記事はノボ ノルディスク ファーマが6月12日、15日付で発表したリリースを参考にしています。

関連情報
インスリン治療と注射量(私の糖尿病50年-糖尿病医療の歩み-)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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