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2009年10月01日
インスリンアナログ製剤 使いやすい注入器で発売
握力や視力の低下した患者や、高齢の患者も扱いやすい
レベミル注 イノレット(左)と
ノボラピッド注 イノレット(右)
ノボ ノルディスク ファーマは9月24日、「超速効型インスリンアナログ製剤ノボラピッド注 イノレット」と「持効型溶解インスリンアナログ製剤レベミル注 イノレット」を発売した。
イノレットはプレフィルドタイプ(インスリン製剤と注入器が一体になっているタイプ)のインスリン製剤。特にインスリン療法の開始を困難に感じている握力や視力の低下した患者や、高齢の患者も扱いやすいよう、握りやすい形状にしてあるのが特徴となる。簡便に操作できるよう配慮してあり、単位目盛も見やすくしてある。
イノレットは2001年の同社のヒトインスリン製剤の発売以来、治療に使われている。インスリンアナログ製剤である「ノボラピッド注」と「レベミル注」に、それぞれイノレットが加えられたことで、インスリン療法の選択肢が増えた。
朝倉俊成・新潟薬科大学薬学部准教授はイノレットについて、論文の中で「ハンディキャップを有する患者への第一選択機種として、貴重な存在価値を有する」と述べている。
ノボラピッド注 イノレット(右)
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このページの記事はノボ ノルディスク ファーマ(株)が2009年9月24日付で発表したプレスリリースを元にしています。
関連情報糖尿病コミュニティーサイト club-dm.jp(クラブ ディーエム)(ノボ ノルディスク ファーマ(株))
インスリン製剤と注入器の歴史を分かりやすく解説したコーナーがある。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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