ニュース

2010年02月10日

モニタリング機器で糖尿病を予防 海外ではサービスが多様化

Fitbit
 海外で、2型糖尿病などの生活習慣病の予防に着目した、歩数や運動量、食事、睡眠、血圧、体重体脂肪、血糖値などを測定し記録する簡易モニタリング機器を使ったサービスが増えている。身につけて持ち歩ける携帯電話よりも軽い小型デバイスを使い、歩数などの運動を測定、歩行距離・速度・心拍数などの記録を送信し、指導者から電子メールなどで実行(TO DO)支援やアドバイスを得るという内容が多い。

 デバイスは小型化され精度を増しており、1日、1週間、1ヵ月、1年と期間を設定し記録、ウォーキングの歩数や運動量、体重の増減、食事、食欲、睡眠のリズムなどを、パソコンでグラフや図などデータで管理するサービスが出ている。過去のデータと比較することで、利用者が自分の体の状態を把握しやすくなるほか、送信データに対する評価やアドバイスが即時に帰ってくるなど、利用者の意欲を高めるためのサービスを充実させている。モニタリングによって得た数値が悪化している場合は、医師による診断や治療を求めることを勧めるサービスもある。

 医療機関や医療保険会社をターゲットにしたプログラムや、心不全・糖尿病・高血圧などの慢性疾患を対象にした在宅モニタリングシステムも出ている。日本と米国では診療報酬や健康保険などの制度面が異なる。米国で医療保険会社を利用している場合は、高額の医療費が必要となる病気を予防することで保険会社が利益を増やせる仕組みになっており、患者や予備群にとっても自己管理がその後の医療費の増減に深く関わるという認知が浸透しており、こうしたサービスに力が入っているようだ。

 以下は米国で利用されているサービスの一例―

Health Buddy

BodyMedia FIT System

Activity Monitor

  • モニタリング機器「Health Buddy」
     米Bosch社が、医療機関や医療保険会社などを対象に販売しているサービス。大きな文字表示画面と4つのボタンのみというシンプルな構成のデバイスを使い、患者が医師や看護師から服薬、食事、運動などの質問ができる。患者はボタンで「Yse・No」を押すだけで、医師と対話ができる仕組み。患者から送信されたデータは、オンラインで医師や看護婦のパソコンに送信される。医師や看護婦は、患者の回答から生活習慣を把握し、よりきめ細かい質の高い指導ができるようになる。
    Health Buddy
    医師向けの管理画面

  • BodyMedia FIT System
     米Bodymedia社が医療機関やフィットネスクラブなどに販売。高精度のマルチセンサーを搭載した小型デバイスで、手首に巻いて使用できる。運動の強度、時間、歩数消費エネルギーを記録するだけでなく、睡眠時間、就寝時刻、入眠時刻なども推計する。記録したデータを送信しパソコンで管理できる。
    BodyMedia FIT

  • Fitbit
     米Fitbit社が販売。機能はBodyMediaに似ているが、デバイスをより小型化してある。運動や消費エネルギー、睡眠などを24時間記録する。小型LED画面が付いており、目標達成を花の画像で表わし成績が良いと花が開花する。データをワイヤレスでパソコンに送信し、専用ホームページで管理できる。
    Fitbit

  • Activity Monitor
     PHILIPS社が提供する生活活動量計。ウォーキングなどの運動だけでなく、日常活動での家事などの動作も測定・記録する。ホームページの管理ページに、1週間のモニタリングの結果や、運動量を増やすためのアドバイスが提示される。それを見た指導者がアドバイスや、目標の再設定を行う仕組み。
    Activity Monitor

  • WiFi Body Scale
     食事や運動などの測定・記録を、より簡易なものにし、利用者が気軽に取り組める要素を取り入れたサービスも出てきた。仏Withings社が提供するこのサービスでは、ワイヤレスのインターネット接続機能を使い体重、BMI、体脂肪計を計測するだけでなく、ツイッターに対応しており、自分の体重データをもとにブログでつぶやいたり、仲間をつくり励ましあうこともできる
    WiFi Body Scale
    [ Terahata ]
    日本医療・健康情報研究所

play_circle_filled 記事の二次利用について

このページの
TOPへ ▲