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2010年07月13日

国内初のGLP-1受容体作動薬「ビクトーザ」 新データを発表

 ノボ ノルディスク ファーマは、デンマークのノボ ノルディスク社が米国・オーランドで開かれた第70回米国糖尿病協会(ADA)年次学術集会で、糖尿病治療薬「ビクトーザ®」(一般名:リラグルチド)について新しい知見が示されたと発表した。

 ビクトーザ®をメトホルミンに追加して1日1回投与した52週の比較試験で、ビクトーザ®を併用した群で有意にHbA1cを低下し、また体重や空腹時血糖値(FPG)も減少し、それらの効果が持続させることを確かめたという。

 ADAが推奨する血糖コントロールの目標値であるHbA1c7.0%未満の達成率も、ビクトーザ®1.2mg群で50%、1.8mg群で63%で、ビクトーザ®投与群で有意に高かった。

 主要な試験結果は以下のとおり――

  • ビクトーザ®1.2mg投与群と1.8mg投与群で、シタグリプチン100mg投与群よりも優れたHbA1c改善効果を示した。ベースラインからの変化量:ビクトーザ®1.2mg群で1.3%、1.8mg群で1.5%、シタグリプチン群で0.9%低下。
  • ビクトーザ®は、シタグリプチンと比較して、体重を有意に減少させた。 ベースラインからの変化量:ビクトーザ®1.2mg群で2.8kg、1.8mg群で3.7kg、シタグリプチン群で1.2kg減少
  • ビクトーザ®は、シタグリプチンと比較してFPGを有意に低下させた。 ベースラインからの変化量:ビクトーザ®1.2mg群で30.6mg/dL、1.8mg群で36.0mg/dL、シタグリプチン群で10.8mg/dL低下
  • 全般的な治療満足度は、ビクトーザ®1.8mg群でシタグリプチン群よりも有意に改善された。*
 試験結果について、米国のバーリントン、バーモント大学医学部 糖尿病代謝トランスレーショナル医療ユニットのリチャード プラットレイ教授は、「1年間の試験で、ビクトーザはどちらの投与量でも、2型糖尿病患者の血糖コントロールの改善にシタグリプチンよりも有効であることが示された。ビクトーザには肥満治療の適応はないが、この試験ではビクトーザが体重を有意に減少させたことが示された」と述べている。
*日本で承認されているビクトーザ®の効能・効果および用法・用量は海外とは異なる。

ノボ ノルディスク ファーマ(株)

このページの記事はノボ ノルディスク ファーマ(株)が2010年7月8日付で発表したプレスリリースを元にしています。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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