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2010年09月01日

お遍路しながら糖尿病に対策 糖尿病克服ツアーを開催 【徳島県】

 徳島県は、県医師会や徳島大学開放実践センター、県観光協会の協力を得て、「歩き遍路」や「健康セミナー」などを取り入れた「ヘルス・グリーン・ツーリズム in 徳島 〜メタボ・糖尿病克服のための遍路旅〜」を10月と11月に実施する。

 同県は糖尿病死亡率が連続で全国ワーストワンになるなど、県民の健康づくりを考えるうえで、「糖尿病対策」はもっとも重要な課題となっている。今回の企画も県民の健康づくりに役立てたい考えで立案した。
遍路旅でメタボ・糖尿病に対策
 徳島県は、1993年から2006年まで「糖尿病死亡率全国ワースト1位」を記録し、また2005年の厚生労働省の調査では、糖尿病患者は入院・外来とも「全国1位」となっている。そこで県では、2005年に県医師会と共同で「糖尿病緊急事態宣言」を行い、行政や関係機関・団体、事業所が一体となった「県民健康づくり運動」を進めている。

 一方で、徳島県など四国4県にまたがり88ヵ所の札所霊場を巡る「四国八十八箇所霊場と遍路道」は、古くから一般庶民の間でしたしまれ、全国でもことのほか有名。2008年からは遍路道を世界遺産に登録しようと取組みも進められている。

 ツアーは霊場を巡る「遍路文化」を健康づくりにも役立てようと県が企画したもので、10月と11月にそれぞれ3日間開催される。健康セミナーを組み合わせて、メタボ・糖尿病対策に取り組んでもらう。

 10月と11月に開催するツアーの対象は、県内在住の糖尿病患者(軽症および予備群)で、健康セミナーへの参加が必須となる。10月のツアーは、9月に開催する健康セミナーに参加した人に限り、1番札所霊山寺から17番札所井戸寺まで「歩き遍路」をメインとして構成、1日の歩行距離は約12kmになる予定。\\\\\n

 11月開催のツアーは県外からの参加も可能になっている。遍路をしながらのミカン狩りや田舎コンニャク作り、森林浴ウォーキングなどの体験イベントが盛り込まれているほか、夜はストレッチ指導なども行われる。参加費用はいずれのコースも2泊3日で2万円、申込多数の場合は抽選となる。\\\\\n

ヘルス・グリーン・ツーリズム in 徳島 〜メタボ・糖尿病克服のための遍路旅〜

【ツアー1】
・実施期間:10月29日(金)〜31日(日)、定員25名
・募集期間:8月10日(火)〜9月3日(金)
・対象:糖尿病患者(軽症の方)および糖尿病予備群の方で徳島県内在住者
 ※9月5日(日)、9月19日(日)の健康セミナーに参加した者に限る。
・コース:1番札所霊山寺から17番札所井戸寺まで「歩き遍路」をメインとして構成し、1日の歩行距離は約12キロ。
・参加費用:2万円(2泊3日 朝2・昼3・夕2食付)
・集合場所:マリンターミナルまたは徳島駅(集合場所までの交通費及び駐車場代は自己負担)

【ツアー2】
・実施期間:11月5日(金)〜7日(日)、定員25名
・募集期間:8月10日(火)〜10月15日(金)
・対象:糖尿病患者(軽症の方)及び糖尿病予備群の方を対象(県外在住者の参加可)
・コース:1番札所霊山寺から8番札所熊谷寺までの「歩き遍路」とみかん狩り、コンニャク作りや森林浴ウォーキングなどの体験プログラム。1日の歩行距離は約6キロ。
・参加費用:2万円(2泊3日 朝2・昼3・夕2食付)

申込先:徳島県ヘルス・グリーン・ツーリズム実行委員会事務局
徳島県保健福祉部医療健康総局健康増進課内
〒770-8570 徳島市万代町1-1
Tel 088-621-2208 Fax 088-621-2841

「ヘルス・グリーン・ツーリズム in 徳島」の実施について(徳島県)

小学生に歩数計を渡してウォーキング 運動不足に対策 【徳島県】-日本生活習慣病予防協会

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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