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2011年09月22日

世界の糖尿病人口は3億6600万人に増加

 国際糖尿病連合(IDF)は、世界の糖尿病人口は3億6600万人に増えたと発表した。昨年11月14日の「世界糖尿病デー」では、糖尿病人口は3億4400万人とされていた。糖尿病の脅威は短期間で拡大している。

世界糖尿病人口3億6600万人 医療費37兆円
 国際糖尿病連合(IDF)は9月13日、ポルトガルのリスボンで開催された第47回欧州糖尿病学会(EASD)で、世界の糖尿病に関連する情報をまとめた「糖尿病アトラス」の新版を発表した。

 「糖尿病アトラス」は、IDFに加入する世界中の糖尿病学会や協会が提出した最新データにもとづき作成された。それによると、糖尿病とともに生きる人の数は2011年には3億6600万人に増加した。糖尿病に関連する死亡数は年間460万人に上り、世界の糖尿病の医療費は4650億米ドル(約37兆円)に上昇した。

「糖尿病アトラス」第4版は
インターネットで公開されている

www.idf.org/diabetesatlas/
 IDFのMbanya教授は「糖尿病アトラスの最新データが示しているのは、もはや糖尿病の脅威の拡大を見過ごす余地はないということだ。糖尿病が原因で人が亡くなる人は7秒に1人に上る。国連本部で各国の首脳級が集まり開催されるハイレベル会合でも、糖尿病は重要な議題となる」と話す。

 これまで国連は途上国の母子を貧困や感染症から守ることを重視してきたが、今後は生活習慣病の予防・改善に向けたプライマリー・ケアの強化を世界規模で推進する必要があり、糖尿病医療はとりわけ重要となる。

 IDFの「糖尿病アトラス」第5版はリリー、メルク、ノボ ノルディスク、サノフィの各社がサポートし制作された。

New IDF Data Reveals Diabetes Epidemic Continues To Escalate(国際糖尿病連合 2011年9月13日)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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