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2011年10月19日

メトホルミン使用の2型糖尿病患者 大腸がんリスクが37%低下

キーワード
医薬品/インスリン
 血糖コントロールが不良の糖尿病の人はがんを発症しやすいことが、多くの統計的な調査であきらかになっている。メトホルミン(ビグアナイド薬)を使い薬物療法を行っている人では、がんの危険性が低下するとの研究が発表された。

 メトホルミンが、がん細胞の成長を抑制し、がんのリスクを低下することは、基礎研究と臨床研究の両方で報告されている。最近の疫学研究で、2型糖尿病患者がメトホルミン療法を行うと、がんの危険性が低下し、がんによる死亡が全体的に低下することが示唆されており、注目を集めている。

 中国・上海交通大学のZhi-Jiang Zhang氏らは5件の試験、10万8,161例を対象としたメタ解析を実施した。この研究は米国糖尿病学会が発行する医学誌「Diabetes Care」に発表された。

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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