ニュース

2014年12月02日

感染症の流行状況を見やすく表示 国立感染症研究所のデータを解析

キーワード
糖尿病合併症
 IIJイノベーションインスティテュートは、感染症の流行情報を都道府県別に表示するサービス「感染症データランキング」の公開を開始した。

感染症データランキング
感染症データ「全国総数」ランキング

 糖尿病患者は、血糖コントロールの悪い状態が続くと、感染症にかかりやすい。インフルエンザなどの感染症の全国の流行状況が分かると、予防に向けて適切な対策ができるようになる。

 「感染症データランキング」は、国立感染症研究所が公開する「感染症発生動向調査週報」のデータを活用し、現在どの感染症が流行しているのかをわかりやすく集計し公開するサービス。

 感染症の流行は地域ごとに差があるので、都道府県別に報告数や前週との差異を表示する。冬季は空気の乾燥から、さまざまな感染症が流行しやすい時期であり、各地域の生活者に役立つ情報として提供することを目的としている。

 各感染症の都道府県別報告数のランキングでは、前週差、前週比、10万人あたりの報告数などで並べ替えられる。各感染症の全国都道府県別の分布図を見ることもできる。都道府県ランキングの表とリンクしており、報告数、前週差、前週比、10万人あたりの報告数など、それぞれの分布図を見られる。

 分布図では、過去5週分をまとめて見ることも可能。時間の経過による感染症の報告数の増減や、移動している様子などを色で表示している。

感染症データ分布図「インフルエンザ」

感染症データ「インフルエンザ」ランキング

感染症データ 報告数推移グラフ「インフルエンザ」東京都

 国立感染症研究所が公開するデータを収集し、集計や変換などのデータを加工、整理している。同社から配信される整理済みデータをもとに「感染症 流行情報」として、ジェイ・キャストが運営するJタウンネット内でいつでも目にとまるよう配慮して掲示している。

 今回の試みは、同社の企画開発センターが2008年に立ち上げた研究開発プロジェクト「Project Gryfon」の共同研究の一環。同プロジェクトでクラウドコンピューティング基盤技術を開発し、特にビッグデータの収集や解析に利用するプラットフォームの開発を推進している。

感染症データランキング(IIJイノベーションインスティテュート)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

play_circle_filled 記事の二次利用について

このページの
TOPへ ▲