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2016年06月17日
「食物繊維」はアンチエイジングに必須 ジャガイモは血圧を上昇させる
食事で食物繊維をしっかり摂っている人は、歳を重ねても健康でいきいきと生活できる。ただし、糖質の多い高カロリーの食品には注意が必要となる――50歳の男女1,600人を対象に10年間調査した研究で、食物繊維のアンチエイジング効果が確かめられた。
食物繊維を摂ると「健康的なエイジング」が8割増える
食物繊維は消化されないためエネルギーにはなりにくいが、口から入って大腸を通り抜けるまでさまざまな器官で、体の調整に役立つ。たとえば胃でとどまる時間が長いため満腹感が持続し、小腸では糖質やコレステロール、有害物質の吸収を抑える。大腸では腸内細菌のバランスを整え、便通を改善させる働きをする。
野菜や果物、全粒粉のパンやシリアルなどから食物繊維を十分に摂ると、加齢に伴う病気や身体の不調を予防するのを助けてくれることが、オートストラリアのウエストミード医学研究所の研究で明らかになった。
「1,600人以上を10年間かけて調査して分かったことは、食物繊維を十分に摂っている人は、健康的なエイジングを達成できる割合がおよそ80%増加することです。食物繊維を摂っている人では、高血圧、2型糖尿病、認知症、うつ病、体の機能障害を発症する比率が明らかに低かったのです」と、ウエストミード医学研究所のバミニ ゴピナス氏は言う。
1日に約30gの食物繊維が体を変える
研究チームは、49歳の男女1,609人を対象に10年間の追跡調査を行い、食物繊維などの栄養素の摂取状況と、加齢に伴い増える病気の関連について調べた。
ここでいう「健康的なエイジング」とは、脳卒中や冠動脈疾患、呼吸器疾患、認知障害、うつ病、身体の不調などの慢性疾患がない状態としている。10年間で「健康的なエイジング」を達成できたのは全体の15.5%だったが、食物繊維を多く摂取している人では、その割合が1.79倍に上昇した。
健康的なエイジングに成功した人たちは、食物繊維を1日に平均29.0g摂っており、野菜から10.0gを、パンなどの穀類から8.2gをそれぞれ摂っていた。
ちなみに、日本人の食物繊維の平均摂取量は1日に14.3g(平成26年国民健康・栄養調査)。今回の研究で健康なエイジングに成功した人たちは、日本人の2倍以上の食物繊維を摂っていたことになる。
食後の血糖値を上げにくい食品が糖尿病や高血圧に効果
糖質の多い野菜には注意 ジャガイモは血圧を上昇させる
Association Between Carbohydrate Nutrition and Successful Aging Over 10 Years(The Journals of Gerontology Series A 2016年6月1日)
Higher potato consumption associated with increased risk of high blood pressure(British Medical Journal 2016年5月17日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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