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2017年08月10日
週3〜4回の「飲酒」が糖尿病リスクを低下 アルコールは糖尿病に良い?
週3回から4回飲酒する人は、全く飲まない人と比べ、2型糖尿病の発症リスクが低下することが、デンマークでの研究で示された。特に効果が高いのはワインだという。一方で「アルコールのもたらす影響には個人差がある。飲み過ぎは勧められない」との専門家の声も出ている。
飲酒習慣があると糖尿病リスクが
男性で43%、女性で58%低下
南デンマーク大学国立公衆衛生研究所のヤネ トルストロプ教授らは、2007〜2008年のデンマーク健康調査に参加した成人男女7万6,484人を対象に、飲酒習慣や健康状態を調査し、2012年まで(中央値4.9年)追跡して、糖尿病発症との関連を調べた。
追跡期間中に男性では859人、女性では887人が2型糖尿病を発症した。解析した結果、男女とも週間飲酒量と糖尿病リスクにはU字型の関係がみられた。
2型糖尿病リスクは、飲酒習慣が全くない人と比べて、男性では週に純アルコール換算で168gを飲んでいる人で43%、女性では週に108gを飲んでいる人で58%、それぞれ低下することが分かった。
なお、ビール(アルコール度数5%)500mLの缶1本に純アルコールは20g、ワイン(12%)グラス1杯(120mL)に純アルコールは12g含まれる。
この研究は欧州糖尿病学会(EASD)が発行する医学誌「ダイアベトロジア」に発表された。
男性で43%、女性で58%低下
ワインに糖尿病リスクの低減効果がある
また、飲酒の頻度が「週に1日未満」の人と比べて、「週に3〜4日」の人では2型糖尿病リスクが男性では27%、女性では32%低下しており、「飲酒の頻度」がリスク低減に影響することが明らかにされた。
さらに、どのアルコール飲料も同じ効果があるわけではないことも示された。飲酒による糖尿病リスクの低減効果は「ワイン」がもっとも高く、男女ともにワインを週に7杯以上飲む人では、週に1杯未満の人と比べて2型糖尿病リスクは最大で30%低下した。
また、ビールによる有益性は女性では認められなかったが、男性では週に1〜6杯飲む人において、週に1杯未満の人と比べて2型糖尿病リスクが21%低かった。
なお、こうした飲酒による有益性はワインとビールに限られおり、ウイスキーやブランデーなどの蒸留酒については、男性では飲酒による糖尿病リスクの低減効果は認められず、女性では逆にリスクが著しく高まった。
アルコールをどれだけ飲んでも良いわけではない
アルコールは適量を守ることが必要
英国医療サービス(NHS)のガイドラインでは、1週間のアルコール摂取量は男女とも112g以下とし、飲酒しない日も作るべき、としている。これはビールなら2.8L(350mlの缶なら8本)、アルコール度数の低いワインなら小さなグラス11杯分に相当する。
「今回の研究では、アルコールの摂取量と糖尿病についての因果関係は明らかにされておらず、アルコールをどのように飲むべきか、どのくらい飲むべきかは分かっていません」と、バーンズ氏は言う。
2型糖尿病の要因は複雑だ。生活習慣、家族歴、体質、年齢、体重など、いくつかの要因が関わっている。アルコールの摂取が糖尿病にもたらす影響は患者によって異なるので、今回の研究だけでは判断できないという。
「研究で示唆されたことは、糖尿病のリスクを抑えるためには、適量の飲酒を守って、1度に飲み過ぎないことが重要であることです」と付け加えている。
なお、日本の厚生労働省は、健康の維持向上をはかるための基本方針である「健康日本21」で、「節度ある適度な飲酒」を、1日当たりアルコール摂取量で20g程度、女性は男性よりも少ない量が適当としている。
アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上になると「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」になり、この量を飲んでいる割合は男性の15.8%、女性の8.8%に上る。
People who drink 3 to 4 times per week less likely to develop diabetes than those who never drink(Diabetologia 2017年7月27日)Alcohol drinking patterns and risk of diabetes: a cohort study of 70,551 men and women from the general Danish population(Diabetologia 2017年7月27日)
Diabetes UK responds to new alcohol and Type 2 diabetes study(Diabetes UK 2017年7月28日)
Alcohol(米国糖尿病学会 2017年7月28日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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