糖尿病 男の悩み ―糖尿病と性機能低下―

2006年11月01日

2. “ED”という言葉について考える

その5

 そこで忘れてならないのは、夜間睡眠時勃起現象の“男の性の生理”を動かすものも、男性ホルモンであるということです。男性ホルモンは、この二つの生理を動かす“男の元気印の源”と言って過言ではありません。

 さきのたとえ話に帰れば、練習グラウンドでバットを振る意欲があったり、具体的にバッターを振る力があるためには、スポーツ選手として、意欲、元気さがなければならないはずで、その元気の源として、男の生理の基本として男性ホルモンがあることを認識しておく必要があります。この理解が、よく現在一般化しているレビトラやバイアグラという、いわゆるED治療薬の有効性を考えるときにも忘れてはならないことなのです。それらの薬はペニスの勃起関連血管を広げておく作用だけで、勃起に必要な流れ込む血流が細々としていては効果が出ないわけで、その陰茎への血流を増進するためには男性ホルモンが必須なのです。“レビトラやバイアグラ投与のみで治療は事足りる”とする医師が、かなり、ことに内科系の医師方がいることには驚くほかありませんし、性機能の基本的な生理を一般医の方々も十分理解してほしいものです。

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※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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