糖尿病 男の悩み ―糖尿病と性機能低下―

2006年10月01日

1. 一般男性への質問とその回答

患者さんの“三大心配事”は、合併症、インスリン注射、治療費

 糖尿病の患者さんに対しては、糖尿病と診断されたときに、最初に心配したのはどんなことだったかを尋ね(Q. 7)、糖尿病ではない方に対しては、将来もし糖尿病と診断されたら、どんなことを心配するかを尋ねてみました(Q. 8)。糖尿病に伴う多くの生活上の制約や合併症による苦痛・障害の中で、EDは、患者さんにとってどの程度の関心事なのかを、推し量ることが可能かと思います。

 結果的に、患者さんが診断を受けたときに最も心配をしたのは合併症のことで、続いてインスリン注射が必要になる可能性、治療費の負担という順序になりました。この上位3位までの順番は、糖尿病ではない方が心配事項としてあげた順序と一致します。合併症、インスリン注射、治療費の負担の三つが、一般の方が糖尿病と聞いたときにイメージする“三大心配事”と言えそうです。

EDを含む合併症のほうが、食事療法や運動療法の負担よりも心配

 合併症の中でもとくに気になった心配事を複数選択可で質問したところ、多い順に、失明、下肢切断、透析、神経障害、ED、心臓病発作、脳卒中となりました。これらはいずれも、食事療法や運動療法の負担に対する心配より上位に挙げられています。

 なお、「その他」の自由回答欄には、「糖尿病を理由に職場で配置転換される心配」といった記述もありました。

Q.7 自分が糖尿病だとわかったとき(糖尿病の診断を受けた、または血糖値が高いと言われたとき)、どのようなことを心配しましたか?(複数回答)

→回答後はQ. 9へ

Q.8 もし、将来、自分が糖尿病だと診断されたとしたら、まず心配するのはどんなことだと思いますか?(複数回答)

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