開催報告

第37回 若い糖尿病患者さんとのグループミーティングのまとめ(1)

11月19日(日)開催、「第37回 若い糖尿病患者さんとのグループミーティング」参加医師の先生、参加者の方が、当日感じられたことをご紹介します。

歯磨きする理由

新潟大学医歯学総合病院 小児科 小川 洋平 先生
(運営メンバー/ファシリテーター)

私は1日2回、朝ごはんの後と寝る前に歯磨きをします。そして何年かに1度、虫歯のため歯医者さんにお世話になります。小さいころから親には「ちゃんと歯を磨きなさい」と言われ続け、歯磨きをさぼっては怒られました。

ところで虫歯にならないためには、1日何回歯磨きをすればよいのでしょうか。1日2回?4回?、それとも、もっと多くでしょうか。どのタイミングが最も効果的なのでしょうか。食後が良いとは思いますが、朝は起床後すぐのほうが夜中の汚れが落ち良いような気もします。1回の歯磨き時間は最低何分必要でしょうか。

時間に追われる生活を送りながら、歯磨きにかける時間や手間は、なるべく少なくしたいものです。虫歯にならない最も効率よい歯磨きしたいと思います。何十年も惰性で行ってきためんどくさい儀式ですが、意義や効果をしっかり把握してないことに、今日気付きました。

1型糖尿病の多くの方が、血糖測定を行います。本日お話しを聞かせてもらった方々は、血糖測定の頻度やタイミング、また測定する理由は様々でした。私たち医療者は患者さんに負担となる検査や治療を提案するとき、その検査や治療の意義・期待できる効果・デメリット・証明されていることと不確実なことを丁寧に説明することの大切さを感じました。

第37回参加者の声

■今の状態で良いのか心配していましたが、皆さんの話を伺い安心しました。
(64歳 病歴3年 参加1回目)

■自分の悩み、不安を、他の患者さんも同じ様に持ち、経験していることがわかり、安心しました。
(46歳 病歴2カ月 参加1回目)

■今の自分自身が1型糖尿病に対してかなり否定的な気持ちがあったことを自覚した。そのうえで、今の自分は自分。これを受け入れて、明日へ進む。そんなことを考えました。なんとかふっきれました。
(49歳 病歴39年 参加1回目)

■悩んでいること、困っていることについて皆が共感してくれるので、来て良かったと思う。家族や友人には普段、遠慮して話せないので。
(40歳 病歴7年 参加1回目)

■同じ1型糖尿病の方と心配事や不安、インスリンの事を共感できて、とても気持ちが楽になりました。
(38歳 病歴11カ月 参加2回目)

■発症当時のことを思い出して、今現在どうすべきか、どうしたいのかを考えられました。
(42歳 病歴29年 参加5回目)

■ちゃんと頑張っている人がいて、サボってられないなと思った。
(32歳 病歴1年 参加3回目)

■悩みを共有できる仲間がいて精神的に強くなれました。力をもらえました。
(51歳 病歴3年 参加2回目)

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