開催報告

第41回 若い糖尿病患者さんとのグループミーティングのまとめ(3)

東京女子医科大学糖尿病センター 小林浩子 先生
(運営メンバー/ファシリテーター)

2018年10月28日(日)、第41回目のグループミーティングを開催しました。参加者は患者さん35名とご家族5名、医師はスタッフを含め7名でした。

数名のグループに分かれて話し合う午後のセッション。『1型糖尿病』と診断されて、生活がどう変わったのかが話題となりました。Aさんはもともと旅行と食べ歩きが大好きだったそうです。ですが、2年前にインスリン注射を開始してからは、食べるとインスリンを打たねばならない。また旅行先で低血糖になったら大変だという理由で、まだ一度も旅行していないそうです。その話をきいたBさんは、「私は逆です。むしろ以前より旅行とか食べ歩きに積極的に出かけています。」と話されました。Bさんはそれまで自分は健康であると信じ、やりたいことは先延ばしにしてきたそうです。ですが、突然1型糖尿病と診断され、自身の命が限りあるものであると実感し、ならば楽しんで日々生活しようと考えを改めたとのことでした。『1型糖尿病』と診断されて、Aさんは旅行を控え、一方でBさんは旅行に積極的に行くようになった。。。私は、この話をとても興味深く拝聴しました。

自分の生き方を選ぶのは自分にしかできません。病いと共に生きる考え方として、とても印象に残ったエピソードでしたので、紹介させていただきました。
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