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2014年06月01日

高齢者の糖尿病と栄養−合併する疾患ごとの栄養ケア−

監修:雨海 照祥(武庫川女子大学食物栄養学科教授)、
葛谷 雅文(名古屋大学地域在宅医療学・老年科学分野教授)、
中島 弘(大阪府立成人病センター特別研究員)
編集:福田 也寸子(武庫川女子大学食物栄養学科准教授)

 高齢の糖尿病患者さんは若年・中年の患者さんに比して種々の問題を抱えていることが多く、治療の個別化が必須となる。年齢が同じであっても、若年・中年期に発症して罹病期間が長く管理が不十分であったのであれば何らかの合併症を抱えているであろうし、高齢発症で管理がよければそうでもないかもしれない。また近年、高齢の糖尿病患者であっても肥満やメタボリックシンドロームを伴う患者さんが増えてきたが、その一方でやせや栄養不良が問題と考えられる患者さんがいる。加えて、糖尿病だけでなく様々な併発症を抱えていてその治療も並行して進め必要があり、しばしば血糖コントロールのための治療と相反する治療を考慮せねばならないこともある。糖尿病治療の根幹である食事療法も例外ではなく、例えば最近増加しているとされる下肢の創傷を治療するには適切な栄養摂取が必要だが、それには血糖コントロールや腎機能とのバランスをとらなければなら、さらには、適切な食事療法を高齢の患者さんが理解し実践できるか否かという問題もある。日本は他に類を見ない急速な人口の高齢化が続いていて、既に糖尿病患者の過半数は高齢者であることから、高齢糖尿病患者さんの食事療法・栄養管理を個別化していく必然性は今後ますます高まっていくだろう。本書は、これら高齢糖尿病患者さんの食事・栄養の諸問題を総論として解説したうえ、脳卒中やCOPD、肥満、CKD、ロコモティブシンドローム、サルコペニアなどを併発している個別ケースでの医学栄養療法を詳述しており、臨床の現場で今、必要とされる一冊と言える。
以下、目次より抜粋。
◇総 論
1.高齢者の糖尿病―その特徴と注意点
2.高齢糖尿病患者の合併症と栄養食事指導
◇各 論:他の疾患を合併する場合の病態の特徴と栄養ケア
(「病態の特徴」を医師が、「栄養ケアの実際」を管理栄養士が、それぞれ執筆を担当)
1.脳卒中
2.認知症
3.COPD(慢性閉塞性肺疾患)
4.高血圧症
5.うっ血性心不全
6.虚血性心疾患
7.肥満・メタボリックシンドローム
8.脂質異常症
9.痛風・高尿酸血症
10.CKD(慢性腎臓病)
11.肝機能障害
12.膵疾患
13.骨粗鬆症
14.ロコモティブシンドローム
15.サルコペニア
◇コラム
褥瘡・フットケア
日本褥瘡学会の褥瘡予防・管理ガイドラインの使い方
摂食・嚥下障害
糖尿病患者と咬合力
●B5・144ページ 2014年発行 フジメディカル出版
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