糖尿病の本

肥満・肥満症・メタボ・予備群

BMI over 30 肥満患者のリハビリテーション

2023.09.27

  • 概要:肥満って何が大変なの?
    肥満があらゆる疾患にどのように影響するのか,肥満患者によくみられる疾患別に,理学療法をたっぷり解説しました!
    一般的な理学療法と肥満患者に対する理学療法の違いをまとめ,肥満の特徴をエビデンスに基づいて示しています.疾患編の各症例では,臨床に役立つポイントが盛りだくさん!様々な疾患における一般的な理学療法からさらに踏み込み,肥満を呈する症例まで対応できる実践的な1冊です.
  • 判型・頁:A5・296
  • 価 格:定価5,500円(税込)
  • 発行日:2023年9月27日
  • 出版社:診断と治療社


肥満症診療ガイドライン2022

2022.11.29

  • 概要:

     肥満は体脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態であり,肥満がただちに疾患に分類されるわけではない。日本肥満学会は肥満者のなかから医療の対象となる集団,すなわち,減量によって合併している健康障害の改善や,将来起こり得るさまざまな疾病を予防することが期待できる集団を選び出すために「肥満症」の概念を提唱し,この概念に沿った診療の実施を推奨している。治療対象をBMIのみで定義するのではなく,健康障害の合併や内臓脂肪蓄積に基づいて抽出するという考え方は,国際的にみても極めて先駆的なものといえる。
     2016年版の発行以降に,小児や高齢者の肥満と肥満症に対する国内外の知見が増えたほか,おもに高度肥満症を対象としてわが国でも外科療法が保険収載され,その有用性が検証されるなど,肥満症の診療を取り巻くさまざまな変化がみられている。さらに,長らく進展に乏しかった肥満症治療薬の開発に関しても,日本人を対象として良好な治験結果が公表されるなど,新たな肥満症治療薬が登場する兆しがみられる。
     しかし,肥満や肥満症をもつ個人のQOLの維持・向上を,個人に対する医学的介入のみで十分に達成することは難しい。肥満や肥満症の発症には,他の慢性疾患と同様に遺伝的な要因,生育や発達における要因,社会的要因などを含むさまざまな要因が関係するにもかかわらず,必要以上に食習慣など個人の生活上の要因に帰せられる傾向がある。「自己管理能力が低い」という偏見,社会的スティグマ(不理解による誤った認識)や,自分自身の責任と考える個人的スティグマも存在する。「自己管理の問題であって,医療を受ける対象ではない」という誤った理解は,適切な治療の機会が奪われることにもつながる。
     肥満症は多様な健康障害の発症や増悪・進展の要因となることからも,対応にあっては,広い領域・職種の連携が重要である。本ガイドラインを通じて,肥満症を治療することの重要性,すなわち肥満症を治療することにより合併する複数の健康障害を一挙に改善できるということを,できるだけ多くの方々に理解して頂きたい。

  • 判型・頁:A4変形・184
  • 価 格:定価:3,520円(税込)
  • 発行日:2022年12月 2日
  • 出版社:ライフサイエンス出版


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