患者さんのほんね、医療者のホンネ

2013年08月27日

Q. 東日本大震災の様子を見て、経験されて、糖尿病であることで不安なこと、主治医・医療スタッフに聞いてみたいことなど、感じたこと

A. 患者さんのホンネ

  • 何か所かに薬など必要なものを備えておく。家もすぐに持ち出せるところや仕事場や手持ちや、等もう一度確認しておく自分でできなくてもわかるように家族に場所や薬等知らせておく必要があると思った、
  • このような非常の状況が発生すると、いつもの主治医や医療スタッフからの治療を受けられなくなる場合が考えられる。そのような場合、その場で治療に対応していただく医療スタッフの方たちに、的確に自分の病状を伝えたり要求する医療行為を求めたりするなどの行為が必要となる可能性が高い。平常時以上に、病気に対する患者の自己把握能力・管理能力が問われることとなろうか。
  • 主治医、医療スタッフの方々も被災者になってしまえば家族等があると思うのでその大変な中で、患者に被災前と同じような対応をして頂けるのか不安です。
  • 薬剤、ぶどう糖などすべて、持ち出せなかったり、使用してしまった時どの様に対応したら良いのかわからない。
  • 医療機関が被災した場合の為に予備の薬を持っていたいが、医療機関で予備分としてどのくらいの期間を処方してくれるのか心配です。
  • 震災後主治医には話をして結論をいただきましたが、陸の孤島となり長時間病院などにもいけないこともあると思います。インスリンを打たなければ一番怖い低血糖にはならないとは思いますが、高血糖状態も良くないはず。特にかかりつけ病院は自宅より1時間半と遠方でそこまで行くことは時間も日数もかかるはず。しかし近くの病院への変更は考えていません。家族(お互いの)以外には病気のことは伝えていないこともあります。これは、いろいろとあった結果で、今の病院で一生お願いするつもりです。そのことの障害も多々あると思いますが、糖尿病手帳を持っていることで、他病院より一時的に薬剤処方などできるようになるのでしょうか?
  • ただでさえ、生命存続の危機的状況。いくら非常用持ち出し袋を準備していても、其れを持って非難できるのか…という不安が出ました。何より、避難所の様子が報道される度に、衛生面もそうですけど血糖コントロールや食事のバランスに対する不安がとても強くなりました。誰もが被災者、だから特別扱いは基本ないと思うんです。(見た目にも分からないですからね…)今回の震災、津波被災された方の心中を思うと、本当に心が痛みます…。一日も早い復興を祈ってます。
  • 1型なので、やはりインスリンと血糖測定機が手元にないのは、かなりの不安です。耐えれても1日だと思います。なので、住んでいる所でのリスク(例えば近畿だと東南海地震や上町台地地震など)に対する非常事態を想定した指導をしてほしい。
  • 避難するときインスリンをも持ち出せる機会を失えばすぐに困る。食事の面で質と量が問題になるとおもう
  • 子供が1型ですが、もしインスリンが手元になかった場合、どれぐらいの時間で手に入るのだろうか?と思いました。震災以来、超速効型、持効型を1本ずつと針も余分に持たせています。
  • インスリンの常温保存期間(糖尿病ネットワークによれば、かなり長期間保存できるとなっているが、本当かどうかを知りたい)
  • 避難先で薬が手に入るかどうか不安である。
  • 供給される食品は炭水化物がほとんどであるため、血糖値の管理に大きく影響すると思う。
  • 1型なので、避難所などでのインスリンの確保や提供がどのくらいあるのか知りたいです。持効型インスリンを朝打ちしているためいつも持ち歩いていません。震災の時は帰宅難民になり、朝までに家に着かなかったらどうしようと不安になりました。その後数日は持ち歩くようにしていましたが、震災も落ち着いたのでまた持ち歩かなくなりました。
  • 薬が持ち出せなかった場合どうすればよいか。インスリンポンプのため普及率が低く近くには器具が揃っている病院がないので不安です。通院先が県外で遠隔なため特に不安です・
  • インスリンが手に入るかどうか不安 食事が取れない状態でどの様に対応するか インスリンを打てない状態でどのくらい体がもつか。食事、運動などどうするのがベストか(1型)
  • 通学途中で震災にあった場合、家族と連絡が取れない状況になったときに、一人でどこまで判断できるのか、とても不安になりました。

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

このページの
TOPへ ▲