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スマトラ島沖地震と津波
2005年01月
国際糖尿病支援基金は、スマトラ島沖地震と津波により被害に遭われた現地の糖尿病患者さんのための支援金を募集しています。この支援はInsulin for Life(IFL)(オーストラリア)を通じて行われます。
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 インドネシアのスマトラ沖で昨年12月26日に発生した地震は大津波を引き起こし、周辺国の海岸やリゾート地が被害に遭いました。現地の人々や観光客、家屋や車などが波にのみ込まれ被害を受けました。その中には多くの糖尿病患者さんも含まれます。

 特に深刻な被害が報告されているのはスリランカとインドネシアです。1月10日の時点で、スリランカ(人口約1900万人)で3万人が、インドネシア(人口2億1500万人)で11万3000人が死亡するという、甚大な被害報告が発表されました。南アジア諸国全体では、死者は20万人に達すると推定され、被災者は500万人にのぼります

 被害を受けた国や地域に、継続的な支援を必要としている糖尿病患者さんがたくさんいます。スリランカには約26万人、インドネシアには約255万人の糖尿病患者さんがいると概算されており、大変に危機的な状況にあります。被災地では安全な飲料水や清潔なトイレ、衛生環境の整備が遅れており、基礎的な診療を行うための設備と医療スタッフ、医薬品が大変に不足しています。

 現在、国際連合を中心として各国が救援活動を繰り広げており、日本も過去最大規模の国際緊急支援を展開しています。しかし、優先されるのは被災者の生存を確保することと感染症の蔓延を防ぐことであり、糖尿病などの慢性疾患をもつ患者さんの支援まで手が届かないのが現状です。

 国際糖尿病支援基金は、Insulin for Life(IFL)(オーストラリア)より支援の要請を受けました。IFLは世界保健機構(WHO)から、また、スリランカをはじめとする被災国から続々と支援要請を受けており、国際支援の協力先を求めています。

参考文献:世界保健機構(WHO)ホームページ、『世界子供白書』2005年度版、『DIABETES ATLAS Second editon』。

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