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2005年12月20日

プレフィルドインスリン製剤「フレックスペン®」の精度の高さを確かめた研究

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 ノボ ノルディスク ファーマは、同社のプレフィルドインスリン製剤「フレックスペン®」と、サノフィ・アベンティスのインスリン注入器「オプチクリック」のインスリン注入精度を比較した研究の結果が「Journal of Clinical Research」誌11月号に掲載されたと発表した。世界で最も多く使用されているインスリン製剤であるフレックスペン®は、オプチクリックと比較して注入精度が正確であることが明らかになったという。

 この研究は、患者からオプチクリックで液漏れがするとの報告を受け、液漏れが注入量に与える影響を確認するため、オプチクリックとフレックスペン®の性能を比較したもの。太田西ノ内病院(福島県郡山市)の朝倉俊成博士により行われた

 試験では、フレックスペン®とオプチクリックで10単位、30単位を設定し、その排出量を比較した。10単位設定時の試験ではそれぞれ10本のペンを使用し、10単位の設定・排出を24回ずつ行った。30単位ではそれぞれ5本のペンを使用し、30単位の設定・排出を9回ずつ行った。針は毎回新しいものに取り替えた。それぞれの排出量を精密天秤で量り、相当するインスリン量を計算した。

 双方のペンにおいて、両方の用量設定時で排出量の中央値は精度許容範囲におさまっていたが、いずれの単位設定時もフレックスペン®に比べてオプチクリックは個々の排出量の変動が大きいという結果が出た。

 試験に使用されたすべてのフレックスペン®は両方の用量設定時で精度許容範囲内におさまったが、オプチクリックは10単位設定時で17.1%、30単位設定時で28.9%が精度許容範囲の下限値を下回った。

 同社のサイトでは「患者さんが必要なインスリンを適正量、確実に注入するために、インスリン注入器の精度は非常に重要です。設定した量を正確に注入できないと、患者さんが高血糖や低血糖になる危険性があります。」というコメントが紹介されている。(ニュースリリース)

●詳細はノボ ノルディスク ファーマ(株)のサイトへ
 http://www.novonordisk.co.jp/

[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所

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