ニュース
2007年04月06日
ネット上で四国霊場八十八ヵ所をウォーキング
- キーワード
- 運動療法
徳島大学開放実践センターが開発したシステム「ユビキタス双六(すごろく)遍路」が、先月16日に文部科学省などが主催する「第7回インターネット活用教育実践コンクール」の社会教育部門で文科大臣賞を受賞した。
このコンクールは、地域社会や学校などの教育活動で、インターネットを有効に活用している優れた実践事例を表彰する目的で開催されている。
このコンクールは、地域社会や学校などの教育活動で、インターネットを有効に活用している優れた実践事例を表彰する目的で開催されてい
四国文化「歩き遍路」が題材
このシステムは、毎日の歩数をインターネットのブログ(日記風サイト)に書き込み、ネット上で四国霊場八十八ヵ所の歩き、遍路をゲーム感覚で楽しむというもの。
ユビキタス双六遍路 徳島大学 大学開放実践センター |
徳島県は糖尿病で13年連続でワースト
徳島県の「県民健康・栄養調査」(2003年)によると、「糖尿病が強く疑われる人」と「可能性を否定できない人」を合わせた40歳以上の人は約11万6,000人と、県民の4人に1人の割合。「糖尿病実態調査」(2002年)で概算された全国の1,620万人、6人に1人と比べ高い比率だ。
県内で2005年に糖尿病で亡くなった人の割合は10万人当たり18.0人と、全国平均の10.8人を大きく上回り、1993年から13年連続で全国ワースト1位になった。
糖尿病死亡率が上昇した要因として、運動不足で肥満率が高いことなどが挙げられる。同調査では、県民の1日当たりの歩行数の平均は男性6,507歩、女性5,931歩と、全国の男性7,676歩、女性7,084歩より少ない。
肥満率は男性37.2%(27.8%)、女性26.1%(22.2%)と全国平均より高い。乗用車が普及し、運動をする機会が減ったことが、糖尿病死亡率を押し上げる一因になっているとみられている。
そこで県は2005年に糖尿病緊急事態宣言を発令し、翌年には「みんなでつくろう! 健康とくしま県民会議」を設立した。生活習慣病の改善などに取り組む事業所の認証制度を創設し、糖尿病対策として同県が作成した「阿波踊り体操」や、阿波尾鶏など郷土の食材を活用した「ヘルシー阿波レシピ」などを考案した。
●詳しくは徳島大学 大学開放実践センターのサイトへ空海と歩く ユビキタス双六遍路
●第7回インターネット活用教育実践コンクール報告書(PDFファイル) 関連情報
●糖尿病対策に「阿波踊り体操」が人気 〈徳島県〉
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
運動療法の関連記事
- 座ったままの時間が長いと糖尿病や死亡のリスクが上昇 ウォーキングなどの運動はいつ行うと良い?
- 気候変動による気温上昇が糖尿病リスクを高める エアコンを効果的に使い高温によるリスクを減少
- 子供の頃から肥満対策が必要 学校で座りっぱなしの時間が減ると子供の肥満は改善 糖尿病を予防
- 糖尿病にきく運動 ウォーキングと筋トレを組み合わせると効果的 メンタルヘルス改善にも役立つ
- 糖尿病とともに生きる人の寿命は延びている 自分らしく長生き いますぐ取り組むべき「8つの生活スタイル」
- 糖尿病の人にはストレス対処法が必要 「マインドフルネス」がストレスや燃え尽き症候群から守る
- 健康的な食事が老化を遅らせ認知症リスクを低下 運動も効果的 糖尿病の人は認知症リスクが高い
- 「温泉」が腸内細菌に良い影響 九州大学が泉質によって異なる健康効果を発見 糖尿病の人にも温泉療法は良い
- 「歩数計・活動量計」を持ち歩いて糖尿病を改善 簡単な方法で身体活動を高められる 高齢者の介護予防にも有用
- 運動でメンタルヘルスを改善 すべての運動にうつ病を軽減する効果が ウォーキング・ヨガ・ダンス・筋トレを調査