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2007年04月01日

対話型ツールで2型糖尿病の発症を予測できる

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糖尿病対策推進会議
海外の研究から
 ドイツ栄養研究所(German Institute of Human Nutrition)の研究者らが、血液検査など侵襲的な方法をとらない場合でも、身体測定や食習慣などの生活様式をみることで2型糖尿病の発症リスクを知ることができるスコアの作成について公表した。

 「Diabetes Care」3月号に発表された研究チームの報告によると、この「ドイツ糖尿病リスクスコア(The German Diabetes Risk Score)」を使えば、2型糖尿病のある成人や予備群を、正確に見つけ出すことができることが確かめられたという。


ドイツ糖尿病リスクスコア
 この研究は、「欧州がん・栄養 前向き研究(EPIC)-ポツダム研究」で得られた男性 9,729名、女性 1万5,438名のデータを解析したもので、確認のために「EPIC-ハイデンベルグ研究」、「2型糖尿病についてのチュービンゲン家族研究」、「メタボリックシンドローム・ベルリンポツダム研究」のデータが使われた。

 スコアでは2型糖尿病の発症を予測するために、年齢、腹囲径、高血圧の既往歴、運動量、喫煙習慣、食習慣(赤身肉、全粒粉パン、コーヒー、アルコールの摂取量など)などについて質問される。

 EPIC-ポツダム研究では、ポイント数が300点の人は5年以内に糖尿病になる確率が0.3%だったが、750点と高い人では23.2%に上がった。多くの因子が食事と生活習慣に関するもので、これらを改善することで2型糖尿病の発症を抑えることもできると示唆されている。

 このスコアは対話型ツールとして利用することも可能で、ドイツ栄養研究所のサイトから閲覧することができる。

Diabetes Care, 2007; 30: 510-515.

詳しくは「Diabetes Care」のサイトへ(英文・要約)
日本の糖尿病への取組み
あなたには、以下の項目がいくつあてはまりますか?

□ 血糖が高いといわれたことがある
□ 肥満気味である
□ 高血圧といわれて、薬をのんでいる
□ 糖尿病の親、兄弟・姉妹がいる
□ 40歳以上である
□ 外食が多い
□ 野菜をあまり食べない
□ あまり運動をしない
□ 車に乗る機会が多い
□ 妊娠時に尿から糖がでたといわれた

糖尿病対策推進会議「糖尿病に関するリーフレット」より
日本医師会ホームページ
 日本では2005年に日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会が共同して糖尿病対策推進会議を設立し、国民向けリーフレットの作成・配布などの糖尿病の啓発活動を展開している。

 糖尿病対策推進会議が作成した「糖尿病に関するリーフレット」に、右の質問表が掲載されている。

 血糖が高いと言われたことがある人や、該当する項目が多い人は、早期に検査を受け、治療を受けることを勧めている。

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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