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2008年01月29日

ウォーキングで二酸化炭素の削減もできる 神戸市の事業

 たくさん歩いて、ためた歩数をポイントに換算すると、2型糖尿病など生活習慣病の予防や対策になるだけでなく、植樹などで二酸化炭素の削減にも貢献できるという「ウォーキングマイレージ実証事業」が、神戸市内で先月開始された。

 この事業には、神戸市で昨年の4月から8月にかけて住民健診を受診し、「要指導」の判定を受けた人など約2,000人が参加する。年齢は40歳から65歳まで。今年11月末までデータを集め実用性を検証する。

 参加者は、配布された歩数計を付けて、日常での歩数の計測を1年間続ける。定期的に市内のコンビニエンスストアやスーパーなど約50ヵ所に設置された専用のコンバーターに歩数計を接続し、歩数データを管理センターに送信する。歩数データやアンケート回答をもとに運動習慣の形成や継続性に関する有効性が評価される。

 歩数データは一定のルールでポイントに換算され、政府の研究費補助金により二酸化酸素削減を目標にした植樹活動など、社会還元できる仕組みが検討されている。自身の健康にメリットがあるだけでなく、歩けば歩くほどより社会貢献ができるので、やる気に弾みが出てくる。

 事業の目的は市民が自主的に運動習慣の継続に取り組む仕組みづくりを検証するというもの。神戸市などが事務局を務める「健康づくり支援システム検討委員会」(座長:清野裕・関西電力病院院長)が、「厚生労働科学研究費補助金・糖尿病戦略等研究事業」(主任研究者:井形昭弘・名古屋学芸大学長)と共同で実施する。

 ウォーキングマイレージは、企業の健康保険組合などでも実施されており、好評を得ているという。

健康づくり支援システム ポータルサイト はつらつ神戸健康クラブ
ウォーキングマイレージ

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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