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2008年03月18日

新型インスリン注入器がグッドデザイン賞を受賞

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 サノフィ・アベンティスは先月、同社の新しいディスポーザブル型インスリン注入器「ソロスター」が、米シカゴ建築デザイン美術館の2007年グッドデザイン賞を受賞したと発表した。

 ソロスターは、「ランタス」と「Apidra」を投与するためのディスポーザブル(使い捨て)タイプの新型インスリン注入器で、1回の注射で1単位から80単位まで、1単位ずつ段階的に増量しながらインスリン量を設定することができる。

 最大容量が他のインスリン注入器より25%多いため、1回の注入で80単位のインスリンを投与することが可能。注入時に必要な力は他のほとんどのペン型注入器より30%以上軽減されており、より少ない力でインスリンを注入できるという。

 シカゴ建築デザイン美術館のグッドデザイン賞は、1950年に創設された世界でもっとも古い賞。デザインの優れた賞に値する作品とグラフィックが選ばれる。ソロスターは「インスリン自己注射を必要とする糖尿病患者にとっての使いやすさを追求している」と評価された

 ランタス注ソロスターとApidra注ソロスターは、2006年に欧州医薬品庁(EMEA)に承認され、ランタス注ソロスターは、2007年に米国食品医薬品局(FDA)より承認された。日本でも今年1月に承認されたが、2008年2月の時点で薬価未収載のため未発売。

 ランタス(インスリン グラルギン)は、1日1回の投与であきらかな作用のピークを示さず24時間効果が持続する持効型溶解インスリン。

 Apidra(インスリン グルリジン)は、亜鉛を含まない独特の分子構造を持つ超速効型インスリンアナログ。作用発現が早いので、食事開始前15分以内または食事開始から20分以内に投与できる。日本では未発売。

詳しくはサノフィ・アベンティス(株)のサイトへ

このページの記事はサノフィ・アベンティスが2月26日付で発表したプレスリリースを元にしています。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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