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2010年05月06日

食事日記を生成・共有できるWebサイト「FoodLog」

キーワード
食事療法
 東京大学大学院情報学環相澤研究室とフードットログ(foo.log)は、ウェブサイトに投稿した写真から「食」に関する画像をとりだし、食事カレンダーを生成するサービス「FoodLog」を開始した。

 「FoodLog」は、食事の写真を自動的に画像処理し、栄養解析を行い、食事カレンダーを生成するシステム。利用者は食事の写真をインターネットで投稿するだけで、食事バランスガイドにもとづき主食・副菜・野菜・果物・乳製品の5項目がどれだけ含まれているかを判定してもらったり、月や週のカレンダーにサムネイルで表示することができる。

 カロリー計算補助機能や、位置情報、時間情報など表示モードの拡充も準備している。毎日の食事記録による健康管理や、他のユーザが投稿した食事画像を閲覧、情報を交換、食事アルバムを用いたコミュニケーションなどの提供も予定している。

 「FoodLog」は、科学技術振興機構の戦略的創造研究事業 CRESTの「共生社会に向けた人間調和型情報技術の構築」研究領域における研究「“食”に関わるライフログ共有技術基盤」(研究代表者:相澤清晴 東京大学大学院情報学環教授)の成果を発展させたもの。

 研究では、これまで情報処理の対象として扱われることの少なかった「食」に注目し、画像などを用いた食事メディア処理、処理の可視化・健康支援インターフェース、コミュニティへの発展などの技術開発や、健康管理の実証実験を行っている。

 「開発した画像処理技術を用いれば、さまざまな情報共有サービスへの利用にもつながる」としており、今後の展開が期待される。

アップされた写真から食事の写真を画像認識で抽出
食事日記生成・共有サイト「FoodLog」

食事バランスガイドにもとづく、主食・副菜・野菜・果物・乳製品
の5つの項目がどれだけ画像内に含まれているかを推定
食事日記生成・共有サイト「FoodLog」

「みんなの食事」画面では、他のユーザが投稿した食事画像を閲覧可能
食事日記生成・共有サイト「FoodLog」

FoodLog
東京大学大学院 情報学環境 相澤研究室

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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