糖尿病 男の悩み ―糖尿病と性機能低下―
2006年11月01日
2. “ED”という言葉について考える
その3
我々は、男と女として生まれ、その神から与えられた生の生命の伝承という最大の命題を果すべく生き物としての生と性を暮らしているのです。
人間はそのような生物であると同時に、また、いわゆる文化的QOL重視の生活にも努力するという生活目的をもっているため、必ずしも生命の伝承にこだわらない人々もかなり世に存在することは確かでしょう。個々人の生の使命を全うすべく生活しているわけで、性にまつわる問題を重視しなくても良いではないかという意見もあることは、あり得ることでしょう。しかし、“性”という広い意味での生理機能と、その個人の生き物としての自信形成とは、自覚していないにしてもかなり強い関連性があるのです。
その理解を深めるため、その“男の性機能”を生理学的に詳しく分析してみると次のようになります。
男の性機能
- 夜間睡眠時勃起現象(NPT)
- 性的欲望
- 性的興奮
- 性的行動
- 性的興奮時の勃起
- 射精(特に夢精)
この男の全性機能分類の中で、一般的に理解されている“ED”というのは、この分類の最後の項の[B―b、性器局所の性反応の障害]を指す訳語で、その障害の裏には、諸々な因子がからんでいるのです。
バッターボックスに立てるかどうかは、試合の流れ次第!
男性は、いつも素振りを怠りなく…
“性交渉”の男の性における意義については、ホームページ”の“男の性の悩み”のB-dに詳しく説明してありますが、次のように考えておくべきものでと考えると良く理解できると思います。
野球選手がバッターボックスに立って、そこでしっかりバットを振り、しっかりヒットを打たなければ問題ありということになるのと、同じ事柄と考えていただきたいのです。監督に呼ばれてバッターボックスに立ち、その要望に応えてヒットを打つには、常にバットを素振りしていて、打者としての能力を維持しておかねければ、野球選手たるべき資格はないと言えましょう。
※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。
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