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2013年03月27日
エネルギー量・栄養バランスを維持しながら上手に糖質管理を
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- 食事療法
糖質(炭水化物)は、そのほとんどが、食後速やかにブドウ糖に変換されるので、食後の血糖値に大きく影響を与えます。糖質量の高い食品を摂取すると血糖値は急上昇し、とくに糖尿病患者さんでは血糖コントロールが乱れ、処理しきれなくなったブドウ糖は脂肪として蓄積されますので肥満の原因にもなると言われています。ですから、適切に糖質を管理することはとても大切です。しかし一方で、糖質は大切なエネルギー源であり、人間の思考や活動のために中心的な役割を果たしていますので、糖質摂取量が極端に落ちると、思考力や活動力も落ち、栄養バランスが崩れて様々な弊害をもたらすことが危惧されています。
では、必要なエネルギー量、栄養バランスを維持しながら、糖質を上手に摂取するにはどうしたらよいでしょうか。そこで注目されているのが「スローカロリー」です。「スローカロリー」とは、簡単に言うと、糖質(エネルギー)をゆっくりと消化吸収すること。糖質の摂取量ではなく、糖質をどのように摂取するか。“量”ではなく、“質”に着目した考え方で、健康な生活を送るために有効であることが近年の研究の結果、明らかになってきています。糖質の吸収速度が遅ければ、血糖値はゆるやかに上昇してゆっくり元に戻るので、過剰な脂肪蓄積を抑え、身体への負担がやさしくなると言われています。
糖質の吸収速度をゆっくりにする「スローカロリー」では、食生活における3つの工夫を提案。まず、1つ目は、よく噛んで時間をかけて食べること。2つ目は、食べる順番を工夫すること。3つ目は、消化に時間がかかる糖質や繊維質の多い食品をとり入れること。
このほど発行された2冊のレシピ本では、健康をはかるタニタの研究機関、タニタ体重科学研究所の研究所長・池田義雄先生による「スローカロリー生活が、なぜ体に良いのか?」のわかりやすい解説をまじえながら、適切なエネルギー・栄養バランスを維持し、食物繊維、野菜をたっぷり使った“お腹いっぱいでも低カロリー”なレシピを紹介。スローライフ、スローフードが提唱されてきたように、“3つの原則”を日常の食生活に取り入れた「スローカロリー」は、健康長寿をめざす日本人にとってたいへん効果的であると、著者は強調しています。
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