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2014年04月17日

糖尿病全国ワーストの「うどん県」香川 県をあげて糖尿病を克服

キーワード
食事療法
小学生にも糖尿病検査 子供のうちから生活習慣の見直しを促す
 糖尿病の原因はひとつではなく、複合的な要素がからんでいる。運動量でみると、香川県男性の1日の歩行数は6,695歩と、全国平均を500歩以上下回る。東京都民と比べると1,000歩以上少ない。東京は地下鉄の乗り換えなどで歩く機会が意外と多いが、公共交通が限られる香川は典型的なクルマ社会。朝から晩まで移動はすべて車、という人も少なくない。

 県は2012年度から、県内小中学校で実施する血液検査を含む小児生活習慣病予防健診にもとづく実態把握を開始した。糖尿病予防のため、全県の都道府県単位で小学生の血液検査が実施されるのは全国でもはじめて。

 血液検査を受けることで、小学生のうちから生活習慣を見直すことを促すことにもなる。子供の健康状態を把握するとともに、子供を通じて保護者にも、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防について啓発するのが狙いだ。

 また、地域医療機関の連携で重症化を防ぐために、香川大学医学部や県、県医師会などで結成し糖尿病克服プロジェクトチーム「チーム香川」が結成された。市民公開講座や世界糖尿病デーイベントで糖尿病に関する情報を発信するほか、各地域の医師を集めて開催する勉強会や医療ITの活用などで糖尿病治療のレベルアップをはかっている。

 2003年から、県内では「K-MIX(かがわ遠隔医療ネットワーク)」と呼ばれる、ITによる全県的な医療連携が導入されている。カルテや画像など治療に必要な患者のデータを電子化し、地域の基幹病院や診療所、検査機関で共有できるシステムで、現在110の医療機関が参加している。K-MIXは他県に先駆けたシステムで、かかりつけ医と専門医をつなぐことで、地域医療の向上が期待できるという。

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かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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