いま、1型糖尿病は/内潟 安子先生
2005年12月15日
高血糖になると多尿になるのはなぜ?
1型糖尿病の血糖コントロールの上手な若者がいました。なんでも知っているし、毎年のキャンプOBでもあるし、インスリンの調整も自由にできるかたでした。ある日の外来で、「先生、どうして高血糖になると多尿になるんですか?」、そんなことはとっくに習っているだろうと思ったのですが、習っていないとのこと。すぐ患者さん向けの本を調べてみました。ないのです。
患者さんだから、原理や理屈は知る必要はないということはありません。原理や理屈を知ってこそ、やる気もでてきますし、どうしてこうなるのかという理屈もよく理解できるようになります。このような知識こそモチベーションになるわけです。 糖尿病の血糖コントロールの理屈もむずかしいことではありません。原理や理屈を知ってしまえば小学1年生でも十分にできます。『小児・ヤング糖尿病―のびのびしっかりサポート』((株)シービーアール発行)は、インスリン治療に関するちょっとしたコツを原理や理屈とともに、わかりやすく書いてみたものです。こちらもご利用ください。
キャンプの勉強会に、学校の先生の自己学習に、養護の先生の勉強会に、以前このコーナーで紹介したPDF教材やこの本をぜひ活用してみてください。
糖尿病をきちんと正しく理解することは、生徒を正しく理解することです。どんな病気であれ、ただしく理解してほしい、これは患者さんなら共通の考えです。
患者さんは特別ではありません。我々もいつ2型糖尿病になってもおかしくない時代です、みんなで糖尿病を正しく理解しましょう。
患者さんだから、原理や理屈は知る必要はないということはありません。原理や理屈を知ってこそ、やる気もでてきますし、どうしてこうなるのかという理屈もよく理解できるようになります。このような知識こそモチベーションになるわけです。 糖尿病の血糖コントロールの理屈もむずかしいことではありません。原理や理屈を知ってしまえば小学1年生でも十分にできます。『小児・ヤング糖尿病―のびのびしっかりサポート』((株)シービーアール発行)は、インスリン治療に関するちょっとしたコツを原理や理屈とともに、わかりやすく書いてみたものです。こちらもご利用ください。
キャンプの勉強会に、学校の先生の自己学習に、養護の先生の勉強会に、以前このコーナーで紹介したPDF教材やこの本をぜひ活用してみてください。
糖尿病をきちんと正しく理解することは、生徒を正しく理解することです。どんな病気であれ、ただしく理解してほしい、これは患者さんなら共通の考えです。
患者さんは特別ではありません。我々もいつ2型糖尿病になってもおかしくない時代です、みんなで糖尿病を正しく理解しましょう。
[ DM-NET ]
プロフィール
内潟 安子
YASUKO UCHIGATA
東京女子医科大学名誉教授
1977年金沢大学医学部卒業
金沢大学医学部大学院卒業
富山医科薬科大学医学部 第1生化学に国内留学
米国国立衛生研究所(NIDR)に海外留学
東京女子医科大学 内科学第三講座主任教授 糖尿病センター長、
東京女子医科大学東医療センター 病院長、
東京女子医科大学附属足立医療センター 病院長を歴任
※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。
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